国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
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2023.6.26
突然ですが、皆さんはマイホームのプランを検討する際、何から考えますか?
恐らく、多くの方は平面図やデザインから検討するはずです。
そこで忘れてはいけないのが、窓の存在。
窓の計画次第でお部屋の印象は大きく変わります。
そこで、今回は注文住宅における窓計画の考え方について解説します。
窓の種類や建設費用との関係性についてもお話ししますので、これからマイホーム建設を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
■窓計画を立てる際には、開閉タイプによる違いや位置・サイズについてじっくり検討する必要があります。
■断熱性・防犯性にも配慮して、窓の設置場所やサイズを決めましょう。
■“R+house・国松工務店”は、「温度と空気のデザイン」をコンセプトに、省エネ性の高い快適な家づくりをご提案いたします。
目次
窓は、家の外観や室内空間の雰囲気に大きく影響を与える重要なパーツです。
「付いていればいい」ということでもなく、開閉方式による特性の違いを理解し、空間用途に適したタイプを選ばなくてはいけません。
そこで、まずは住宅に用いられる窓サッシの種類とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
(引用:LIXIL)
日本の住宅においては最も一般的な方式で、2枚の障子を引き違うことで開閉します。
メリットは、開けっぱなしの状態でも邪魔にならない点です。
左右どちらからでも開けられるため、フレキシブルな使い方ができます。
ただし、外部へ出るための掃き出し窓ですと、ガラスの仕様によっては、開閉時に重さを感じてしまうかもしれません。
(引用:LIXIL)
吊元が横もしくは上にあり、それを支点にドアのように開閉します。
開口部分のほぼ全部が開け放たれるため、換気・通風するのに適しています。
ただし、開け放した状態では障子が邪魔になる点は要注意です。
(引用:LIXIL)
開閉できない採光を目的とした窓です。
余計なパーツがないため、見た目がすっきりとしているのが特徴です。
比較的サイズ展開が豊富で大きなものもあるため、様々な場所に設置されます。
(引用:LIXIL)
下半分の障子を上げ下げして開閉します。
引き違い窓よりも軽い力で操作できる点がメリットです。
また、欧米の住宅で一般的に取り入れられるため、デザイン的な観点からも人気が高いです。
(引用:LIXIL)
どちらも、細長いガラスが連なって構成されており、それぞれの角度を調節することで換気します。
窓を開け放ち換気をする場合も、外から室内が見えづらい一方で、気密性はあまり高くありません。
そのため、居室よりも換気性能を重視する洗面室やキッチン、浴室などに設置されることが多いです。
(引用:YKK ap)
大きな開口部の場合には、2種類以上の異なるタイプの窓を組み合わせて設置することもあります。
組み合わせは色々ありますが、例えば、上の写真は左側が上げ下げ窓、右側がFIX窓です。
こちらの場合、通風のために開け閉めできますし、一枚ガラスのFIX窓から外の景色も楽しめます。
窓の設置目的に応じて、必要なタイプを採用することが重要です。
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窓計画を考える際に、先ほど紹介した開閉タイプを選ぶだけではなく、ガラスの仕様や窓の大きさ、位置についても併せて検討しなくてはいけません。
窓を設置する際に、まず検討しなくてはいけないのが設置する方角です。
それぞれ向きによって特徴が異なります。
(引用:日本経済新聞)
例えば、東面は日の出から正午までの日当たりが良く、太陽高度が低いため、部屋の奥まで日差しが届きます。
朝気持ちよく起きたい方は、ぜひ寝室の東面に窓を設置しましょう。
逆に、西面は夕方にかけて日当たりが良くなります。
東向きと同じく太陽高度が低く、紫外線量も多いため、床や家具の日焼けが気になる方は、西向きの窓を避けた方がいいかもしれません。
南向きは、一日を通して比較的心地よい日差しが差し込むため、リビングなどの家族が集う場所を配置するケースが多いです。
ただし、窓ガラスの遮熱性が低いと、やはり夏の暑さが気になります。
北向きは、一日中直射日光が差し込むことがありません。
そのため、美術品などを保管するには北向きの部屋がいいとされています。
窓を設置する方角によって日射熱を取り入れるのか、逆に遮るのかを検討することもポイントです。
(引用:YKK ap)
近年は、省エネの観点から冬場には日射熱を取り込んで暖房エネルギーを削減するパッシブデザインという手法を取り入れる住宅が増えています。
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窓は採光や通風などの機能的観点から大きさや配置を決めるケースが多いですが、内外をつなぐ設えなので、外からどのように見えるか、外部からの視線が気にならないかについても検討しなくてはいけません。
特に、前面道路に面した正面デザイン(ファサード)は、家の印象を大きく左右するため、どのような窓をどこに取り付けるか設計者とじっくり相談しましょう。
最近では、住宅密集地を中心に、正面にはほとんど窓を設けないデザインも増えています。
上写真のように、夜どのように室内の光が外に漏れるかもイメージしておくと良いでしょう。
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窓を少なくしてスタイリッシュな外観にしたいという方は、ぜひ採光効率の良い窓を選びましょう。
例えば、リビング上に天窓(トップライト)をつけたり、吹き抜け部分上部の壁に高窓(ハイサイドライト)を設置したりするのがおすすめです。
周辺の建物によって日陰になりにくいため、通常の窓よりも多くの日差しを室内へ取り入れられます。
また、外部からの視線が気にならない中庭を中心に“ロの字”型の間取りにすれば、多くの部屋へ均等に陽の光が届きます。
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窓の大きさや形状は、その部屋の使用目的や立地によって異なります。
例えば、寝室に大きな窓を設けてもプライバシー性や防音性が気になるだけで、住宅地においてはそれほどメリットはありません。
また、リビングに光がたっぷり入る大きな窓を取り付けても、目の前の風景が隣地との間のブロック塀や車通りの激しい道路だとどうでしょう。
あまり気持ちがいいものではありませんよね。
このように、必ず窓を取り付ける部屋の用途を踏まえ、その窓からどのような景色が見えるのかも意識することが重要です。
「通風できて圧迫感を軽減したいけど、外の景色はあまり良くない」そのような場合におすすめなのが「地窓(ローサイドライト)」です。
上写真のように床レベルに近い部分に取り付ける窓で、採光を確保しながらも、プライバシー性が高く、景色があまり良くない場所でも気になりません。
トイレや脱衣室、キッチンなどにおすすめなのが、「高所用横すべりだし窓」。
こちらは、天井付近の高い位置に取り付ける横長の開閉可能な窓で、洗面化粧台やその他収納を取り付けるための壁面を確保できる点や、通風・採光を確保しながらも外部から室内の様子が見えない点がメリットです。
開け放した状態でも邪魔にならないため、湿気がこもりやすい場所に多く採用されています。
防犯性や耐風性を考えると、やはり窓シャッターや面格子などのオプション部材についても検討する必要があります。
ただし、全ての場所に設置する必要はありません。
まず、防犯性を高めるのでしたら、道路から見えにくい場所・侵入者が隠れやすい場所へ侵入防止の窓シャッターや面格子を取り付けましょう。
外部から見えやすい場所は、あまり侵入などの被害を受けるリスクが高くないとされています。
警視庁の調べによると、以下に該当する住宅が侵入被害に遭いやすいことも分かっています。
〈侵入しやすい家かどうかのチェックポイント〉
- ・庭木などの死角になるものがあるか。
- ・足場になるものがあるか。
- ・窓のクレセント錠の位置が開けやすいところにあるか。
- ・犬がいないか。
〈逃げやすいかどうかのチェックポイント〉
- ・駅に近いか。
- ・立ち話をしている人がいないか。
- ・通行人が少ないか。
(引用:警視庁|住まいる防犯110番)
(引用:警視庁|住まいる防犯110番)
これらを参考に、特に狙われやすい窓から対策をとりましょう。
台風時に飛来物からガラスを守る目的でシャッターなどを取り付ける場合は、まず掃き出し窓などの大きなガラスが嵌め込まれている箇所から検討してください。
最近は、窓を守りながらも採光・通風を確保できるタイプの窓シャッターもあります。
(引用:三和シヤッター工業株式会社)
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これまで、「窓は出来るだけ多い方が良い」というのが当たり前の考え方でしたが、最近、敢えて窓を少なくする家が増えています。
なぜなら、デザイン面や機能面でメリットがあるからです。
一方で、デメリットや注意点がない訳ではありません。
窓の少ない家を建てる際には、必ず欠点についても十分理解してください。
窓が少ない分、中庭を設けてそれに面し大きな窓を設置したり、吹き抜けと天窓・高窓を組み合わせたりするなど、間取りを絡めた工夫をすることが重要です。
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マイホームを建てる際にやはり気になるのが「建設コスト」ですよね。
実は、窓の数や仕様は、建設費全体のうちの10〜20%程度を占めるケースもあります。
一般的な掃き出し窓でも、断熱ガラス仕様であれば、取付施工費と材料費で一箇所あたり10万円程度かかってしまうのです。
つまり、窓の少ない家はその分コストダウンにつながると言って間違いありません。
その分、真空ガラスや樹脂サッシなど、断熱性に優れた窓を選ぶのもおすすめです。
プランを検討する際には、窓が多い場合と少ない場合の2パターンを提案してもらうのも良いでしょう。
“R+house・国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネにこだわった快適な住まいづくりを行なっています。
私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。
高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。
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窓は、室内の快適性を左右するだけではなく、家の外観デザインも決めてしまいます。
プランを検討する際には、つい間取りやインテリアデザインに気が向きがちですが、窓についてもじっくり検討してください。
ただし、平面プランと窓の関係をしっかり理解してイメージすることは決して簡単ではありません
そこで重要となるのが、施工実績が豊富で提案力の高い会社へ相談すること。
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