国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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家づくり
2022.12.25
マイホームを建てるために情報収集していると、「高気密・高断熱」という言葉を目にすることが多いと思います。
実は日本の住宅には気密性・断熱性に関する基準が無く、欧米などに比べて性能の低い家が多いのが現状でした。
しかし2025年には省エネ基準への適合が義務化されるなど、マイホームの気密性・断熱性は重要な性能の一つになりつつあります。
今回は高気密・高断熱の家のメリットやデメリット、名古屋で建てる際の工務店選びのポイントなどを詳しく解説します。
コラムのポイント
・高気密・高断熱の家には経済性・快適性・健康な生活などさまざまなメリットがあります。
・工務店の技術力とノウハウ、性能表示などが高気密・高断熱の家づくりの重要ポイントです。
まずは基本的な住まいの気密性・断熱性について確認しておきましょう。
壁や床、サッシなどのすき間が少なく、外に空気が漏れにくい家のことを高気密住宅と呼びます。
すき間風が少ないと室内の温度や空気の流れをコントロールしやすく、快適な環境を設計できます。
後述する高断熱住宅でも、気密性が低いとすき間風が入ってきて暖かい空間をキープできません。
気密性は建物全体のすき間を延べ床面積で割った「C値」で確認するのが一般的です。数値が低くなるほど高性能になり、一般的にC値が1以下だと高性能と言われます。
気密性を高めるには、建材のすき間にテープを張るなど細かい作業が必要となり、工務店の技術力や正確な管理体制が求められます。
天井・壁・床など外気と隣接する部分の断熱性を高めた家を、高断熱住宅と呼びます。
具体的には次のような方法で断熱性を高めます。
断熱性は住宅全体で外部に逃げる熱量を平均した「UA値」であらわされ、値が小さいほど熱が逃げにくいということになります。
高気密・高断熱の家は、外からの寒さや暑さが伝わりにくく、快適な環境で過ごしやすいのが大きなメリットです。
例えば気密性が低い家は、暖房をつけても冷たいすき間風が入ってくるので快適に過ごせません。また断熱性が低いと、窓の近くの寒さや廊下と部屋の温度差などで不快感を覚えることが多いです。
気密性・断熱性ともに高い住まいは、お部屋全体の室温をコントロールして快適な環境をキープしやすいです。
住まい全体の気密性・断熱性が高いと、ヒートショック現象などの健康リスクを軽減できるのも魅力的なポイントです。
ヒートショック現象は室温の違う部屋の移動による血圧変動が原因となり、さまざまな健康被害を引き起こす恐れがあります。
特に冬場のお風呂場で発生することが多く、暖かいリビングから寒い脱衣所への移動で血圧が上昇し、浴槽の中で急降下することで事故につながることがあります。
高気密・高断熱の家はお部屋ごとの温度差が小さくなるため、ヒートショック現象の発生リスク軽減につながるのです。
省エネ性能が高い高気密・高断熱の家は、少ないパワーで室温をキープでき、光熱費を抑えられるのもメリット。
家全体をすき間なく断熱材で包んだ状態は、例えるならまほうびんのようなものです。保温性の高いまほうびんは、暖かい飲み物を長時間キープできますよね。
高気密・高断熱の家も同じ仕組みで、温めた空気を長時間キープできるため、少ないパワーで室温を保てるのです。
省エネ性能はずっと続くので、長く住むほど経済的なメリットも大きくなります♪
性能の高い断熱材やペアガラスなどを使う高気密・高断熱の家は、音漏れが少なく静かな環境で暮らせるのも大きなメリットです。
音は空気の振動なので、気密性が高い住まいはすき間からの音漏れが少なくなります。
また周囲の環境音は窓から入ってくる量が多いのですが、ペアガラス・トリプルガラスは音量を軽減してくれる効果があります。
続いて、高気密・高断熱の家に関するデメリットにまつわるウワサをチェックしていきましょう。
高気密・高断熱の家は湿気がこもってカビが生えやすいという噂もあり、心配する方は多いです。
結論としては、実績のある工務店・ハウスメーカーを選んで、設計・施工ミスが無ければ心配はありません。
現代の戸建て住宅は24時間換気が義務付けられているため、気密性の高い家でも湿気がこもってしまう心配は少ないです。
ただし換気計画をしっかり考えられる工務店でないと、空気が入れ替わらず一部に湿気が溜まりカビが生える可能性はあります。
また施工ミスによってすき間風が発生すると、壁裏など見えない分に「内部結露」が発生しカビの温床になるリスクも。
後述する工務店選びのポイントを押さえて、信頼できるビルダーで建てることが大切です。
高断熱という言葉から夏場は余計暑くなるイメージもありますが、きちんと設計すれば心配はありません。
前述したように高気密・高断熱の家は外気の影響を受けにくいため、エアコンが効きやすく少ない光熱費で涼しく過ごせます。
ただし、窓から直射日光が入りフローリングや家具に当たると、家の中に熱がこもってしまう可能性はあります。
窓の方角や庇で直射日光を遮ったり、遮熱ガラスを選んだり、きちんと対策できる工務店を選べば問題はないでしょう。
高気密高断熱の家は、石油などを使って燃焼するストーブが使えないと言われることも多いです。
ストーブは二酸化炭素を排出し、石油を燃やす際に水分も発生するため、前述した結露⇒カビなどのリスクが高まるためです。
絶対に使えないわけではありませんが、基本的にはエアコンや床暖房などで空調計画を立てるのが良いでしょう。
そもそも空調効率が良いので、ハイパワーなストーブを使わなくても暖かく過ごせるケースも多いです。
高性能な断熱材やペアガラス、気密施工などを選ぶと建築初期費用はどうしても高くなります。
しかし冷暖房効率が良く光熱費を抑えられるので、初期費用の差額よりコストメリットは大きくなることが多いです。
省エネ効果は毎年続くため、長く暮らすほどオトクになりますよ♪
名古屋市内で高気密・高断熱の家を建てる際は、次のポイントに注目して工務店・ハウスメーカーを比較検討してみてください。
住まいの気密性・断熱性は目に見えない性能なので、前述したC値・UA値などの数値を必ず確認しましょう。
使っている断熱材や気密性施工などの内容も気になりますが、実際にC値・UA値の性能が低かったら意味がありません。
同じ基準・数値で工務店を比較検討して、気密性・断熱性の高いところを選びましょう。
実際に高気密・高断熱の家の施工実績が多い工務店を選ぶ事も大切です。
どんなに良い建材・工法を使っても、初めて建てる工務店だと施工ミスなどのリスクが高くなります。
実績が多いほど前述したデメリットへの的確な対策も期待できるので、施工数や取り扱い年数などをチェックしてみましょう。
実際に高気密・高断熱で建てた注文住宅の完成見学会をチェックするのも、おすすめの工務店選び方法です。
本物の建物を公開するということは、工務店の性能・技術力への自信のあらわれと言えます。
実際の空気感などもチェックできるので、積極的に完成見学会へ参加してみましょう。
〈関連コラム〉
高気密・高断熱の家にはさまざまなメリットがあり、これからの注文住宅のスタンダードとなっていく性能です。
ただしデメリットへの対策など工務店の実力が問われる部分も多いので、なるべく施工実績が多い施工店を選びましょう。
私たちR+houseは、愛知県名古屋市を中心に高気密・高断熱でおしゃれな注文住宅づくりをお手伝いする工務店です。
名古屋市で1960年創業の国松工務店が主体となり、建築家とのコラボで高性能&おしゃれな家づくりをサポートしています。
勉強会・完成見学会も随時開催していますので、お近くの方はぜひお気軽にご活用ください。