国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
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家づくり 省エネ 高気密高断熱住宅
2023.3.24
最近、メディアでも取り上げられることの多いZEHですが、どうしてもそのメリットばかりが目についてしまいますよね。
しかし、普及し始めて数年が経ち、実際に建てて住み始めてから“後悔”してしまった方もいます。
そこで、今回はZEHを後悔した人の理由とその対策について、詳しくお話しします。
気になるZEHの “義務化”についても解説しますので、省エネ住宅を建てたいという方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
■「ZEH」は省エネ住宅の代表格で、今後全ての住宅にZEH基準が義務化される動きもあります。
■ ZEHへの理解度が低いまま建ててしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねませんので、事前に注意点も理解しておくことが重要です。
■“国松工務店”が「温度と空気のデザイン」をコンセプトに、快適なZEHづくりをご提案いたします。
ZEH(ゼッチ)とは、ゼロエネルギー住宅とも呼ばれる省エネに特化した住宅のかたちで、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。
経済産業省では、以下3つの機能を持つ住宅を指しています。
外皮(屋根・天井・壁・開口部・床・土間・基礎などの熱的境界)における“高断熱性”
高性能設備の導入による“省エネ性”
一次エネルギー量を省エネ基準から20%以上削減
再生可能エネルギーの活用による“創エネ性”
一次エネルギー消費量の100%を作り出す
(引用:経済産業省 資源エネルギー庁)
この3つを軸として、その住宅単体で消費する電気エネルギーを“正味ゼロ”、つまり±ゼロにすることが理念です。
ここ数年でよく耳にするように感じるかも知れませんが、その歴史が始まって既に10年近く経ちます。
2008年頃にアメリカで普及し始めたのをきっかけに、日本国内では2014年に発表された「第4次エネルギー基本計画」で初めて明文化され、そこから一気にZEH推進の動きが進みました。
政府は、ZEH達成目標を以下のように発表しています。
「第4次エネルギー基本計画」(2014年4月閣議決定)において、「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とする政策目標を設定しました。
また、2018年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」においては、「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指す。」としています。
実際に、目標設定以降ZEHの棟数は順調に増えており、2020年にはハウスメーカーによって建てられた新築注文戸建住宅のうち、「56.3%」がZEHとなり、その他工務店などの建てた住宅を含めても達成率は「24.0%」に到達しています。
(引用:一般社団法人 環境共創イニシアチブ)
当初の目標は達成しているものの、新築住宅全体ではまだまだその数は少ないため、政府は今後の更なる普及を目指すべく、積極的に取り組んでいます。
ZEHは、“省エネ”ばかりに着目されがちですが、メリットはそれだけではありません。
ただし、今後は新築住宅のZEH化が進み、オプションや優位ポイントではなくなり、一般的な仕様となっていくことが想定できるでしょう。
実際に、住宅に求められる省エネ性能はどんどん高まっており、2025年には全ての住宅に対して“住宅の省エネ基準適応”が義務化されます。
これには、2050年に向けたカーボンニュートラル実現目標が深く関わっており、私たちの日常生活で発生するCO2削減が大きく影響することは間違いありません。
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」※ から、植林、森林管理などによる「吸収量」※ を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。※人為的なもの
(引用:環境省 脱炭素ポータル)
(引用:国土交通省)
既に、2030年には全ての建物に対してZEH相当の省エネ性能を持つことが義務化される動きもあり、今後はもはやZEHにするかどうかは施主が選択することができなくでしょう。
〈関連コラム〉
日本でZEH推進の動きが始まり5年以上が経ち、その建築棟数は増えています。
しかし、残念ながら建ててみて・住んでみて“後悔”したという方がいるのも事実です。
それは、ZEH推進の動きばかりは先行し、一般の方の理解度が高まっていないことが原因ではないでしょうか。
そこで、ここでは後悔した方の理由と、その対策についてお話しします。
ZEHは、「断熱性・省エネ性・創エネ性」を最優先しなくてはならず、そのために理想の間取りやデザインを諦めざるを得なくなった方もいます。
施工会社やハウスメーカーによっては、窓からの熱損失を抑えるために大きく開放的な窓を断念したり、空調効率を上げるために吹き抜けが作れなかったりする場合もあるのです。
また、十分な発電量が得られる太陽光パネルを設置するためには、それなりの屋根面積も必要なので、建物形状にも影響します。
ただし、ここでポイントなのは、ZEH建設の実績が豊富な会社なら、そうとも限らないという点です。
多くのZEHを建ててきた会社であれば、必要な性能をそれぞれ一つずつ切り分けて検討するのではなく、家全体のプランを総合的に考え、トータルで“正味ゼロ”を目指します。
ZEHの普及率が伸び悩んている原因として、コストの高さが上げられます。
実際に、政府から認定を受けたZEHビルダーへ行ったアンケート調査によると、建設目標数に達しなかった理由として最も多く挙げられたのが、「顧客の予算」です。(参考:一般社団法人 環境共創イニシアチブ)
なぜ、ZEHには通常よりも高いコストがかかるのかというと、基準をクリアするためには、高性能な断熱材や高断熱サッシ、最新の設備機器、太陽光発電システムなどが必要だから。
新築時にかかる初期費用を何年で回収できるか気になる方も多いでしょうが、立地条件や家の大きさなどによっても異なりますので、気になる方は施工会社へ相談しましょう。
ZEHに関する豊富な知識があるだけではなく、必要な装備に費用がかかった分、その他で費用を抑えられるかどうかを相談できる会社を選ぶことをおすすめします。
2012年に制定された「FIT法(固定価格買取制度)」によって、住宅に設置された太陽光発電設備にも保守点検やメンテナンスが義務付けられました。
専門家による点検費用は10万円近くする場合もあるため、それらの費用も維持コストとして想定しておかなくてはいけません。
「太陽光パネルは設置すればあとは電気代が安くなるだけ」と思ってしまうと、思わぬ費用がのしかかってしまいます。
点検スケジュールはメーカーや設置状況にもよりますが、設置後1年、その後は3〜4年ごとがおすすめです。
点検費用をかけたくないという方もいますが、定期的にチェックすることで、故障による発電不良を早く見つけられます。
太陽光パネルの荷重を意識する方は多くありませんが、発電パネルの重さは15kg/枚、その他のパーツも含めると400kgを超える荷重がかかるケースも少なくありません。
そのため、ZEHを建てたものの、地震時の影響は心配という方もいます。
ZEHの建設を依頼する場合は、耐震への知識が豊富な会社へ相談しましょう。
屋根に大きな荷重がかかる分、通常の住宅を建てる場合よりも、高い耐震性が必要になるからです。
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ZEHは、常に消費エネルギーをモニタリングするためのHEMS(ヘムス)という装置を設置します。
HEMSとは、太陽光発電システムや給湯器、その他家電製品などと接続させ、エネルギー消費量を把握するためシステムです。
(引用:Panasonic)
消費エネルギーをコントロールすることもできるため、住宅のネットゼロエネルギー化を目指すには欠かせません。
しかし、機械操作を苦手と感じる方にとっては、簡単な操作でも毛嫌いし、その機能を生かしきれない方も多くみられます。
そのため、ZEH建設を検討している時点で機器の操作方法を試しておくことをおすすめします。
ショールームなので事前に機械に触れておけば、いざ住み始めてからの不安や煩わしさを軽減できるでしょう。
太陽光パネルの発電量は、建物の立地条件やパネル設置の方角、気候によって大きく左右されます。
せっかくZEHにしたものの、思うような発電量が得られず、なかなかメリットを感じられないというケースも十分に考えられるのです。
太陽光発電システムを導入する場合は、必ず事前に施工会社やパネルメーカーに現地を見てもらい、効率よく発電できる敷地か確認してもらいましょう。
隣に高い建物があり長時間日陰になってしまう場所ですと、そもそも太陽光発電に適さないかもしれません。
今まで、築年数の古い低断熱の家に住んでいた方にありがちなのが、空調機器過多になってしまうというケースです。
新築住宅のあちこちにエアコンなどを付けすぎて、結局使わず無駄になる可能性もあります。
床暖房などを設置する場合も要注意。
基礎断熱など取り入れた住宅では、それほど足元が冷えないかもしれません。
今までは電気代は気になって採用に躊躇していた「全館空調」などを取り入れ、各部屋にはエアコンをつけないという事例も増えています。
「電気エネルギーが正味ゼロ」と聞くと、ほとんどの方は電気代ゼロと連想するでしょう。
しかし、ここには大きな落とし穴があり、そもそもZEH基準における消費エネルギー量には「家電製品などによる消費エネルギー」は含まれていないのです。
基準の中に含まれているのは、「冷暖房などの空調設備」「換気設備」「給湯設備」「照明設備」にかかわる消費エネルギーのみということを、十分理解しておきましょう。
電気代ゼロを目指す場合には、ZEHにしただけでは不十分なので、蓄電池の設置や深夜電力の利用などと組み合わせなくてはいけません。
“国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネ性の高い住まいづくりを行なっています。
ZEH建設実績も豊富なので、「建てるかどうか迷っている」という方も是非お気軽にお問合せください。
私たちの手がける住まいの特徴はずばり“3つのPASS”。
〈ENEPASS エネパス〉
温度を安定させる「ホールハウス断熱」と、空気を循環させる「地中熱利用型換気システム」を合わせて、家の中を快適な温度の空気で満たします。
〈SICKPASS シックパス〉
従来の壁面や天井からの排気ではなく、床面排気にすることで、ハウスダストの飛散を防ぎ、効率良く室内から取り除きます。
また、高性能フィルターを備えた地中熱利用換気システムを導入し、外気からのアレルギー物質を99%除去した清潔な空気環境と、快適な温度環境を両立。
健康的で居心地の良い住まいを実現できます。
〈YENPASS エンパス〉
高断熱性能に加えて「オール電化」を採用し、光熱費を節約できます。
大容量、高性能、長期寿命・保証のソーラー発電と蓄電池で、節約と合わせて売電利益を生むことも期待できるでしょう。
“使う電気<創る電気”を目指した住まいをご提供いたします。
※ソーラー関連設備は標準仕様には含まれません。
愛知県で省エネ住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽に“国松工務店”までご相談ください。
ZEHは、国が強く推し進めている住宅の形式であり、メディアなどでもそのメリットばかりが取り上げられます。
そのため、理解度が低いまま建てて後悔してしまう方もいます。
大切なのは、注意点にもきちんと目を向けること。
あらかじめデメリットなども知っておけば、施工会社選びにも失敗しません。
ZEHの新築を失敗しないために重要なのが、「経験と知識のある工務店に相談すること」。
私たち“国松工務店”は、今まで多くの高気密高断熱住宅を手がけてきたという実績があります。
愛知県で高気密高断熱住宅建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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