家づくりコラム

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2023.2.3

“木の家”にデメリットはある?木造住宅の専門家が徹底解説

木の家のデメリットは?

夢のマイホーム計画を始める際に、木造住宅にするのかそのほかの構造にするのか悩む方も少なくないでしょう。

そこで、今回は「木の家」のメリット・デメリットについてお話しします。

欠点をカバーするための対策方法も紹介しますので、これからマイホーム計画を始める方は、ぜひ参考にしてください。

 

コラムのポイント

■木造住宅は、木の特性を生かしたメリットがある反面、きちんと対処しなくてはいけないデメリットや欠点もあります。
■後悔のない木造住宅を実現させるためには、“木”を知り尽くした会社へ相談することが重要です。
■“国松工務店 R+house”が「温度と空気のデザイン」をコンセプトに、スタイリッシュで快適な家づくりをご提案いたします。

 

 

まずは“木の家”のメリットや魅力を知ろう!

工務店が建てたおしゃれな注文住宅

日本では古くから木造建築が行われており、現在も住宅においては最も一般的と言っても良いでしょう。

総務省の調べによると、アパートやマンションなどの集合住宅を含めても、木造の割合は半数を大きく超えています。

 

住宅を構造別にみると,「木造」は2923万戸で住宅全体の58.9%,「鉄筋・鉄骨コンクリート造」や「鉄骨造」などの「非木造」は2037万戸(41.1%)となっている。平成15年と比べると,「木造」は47万戸,1.6%,「非木造」は226万戸,12.5%それぞれ増加している。

(引用:総務省統計局

 

戸建住宅に限ると、木造率はさらに上がるでしょう。

 

では、なぜ非木造の構造技術が進歩しているにも関わらず、木造住宅が多く建てられているのでしょうか。

その理由は、主に7つのメリットがあるからです。

 

 

その① 初期コストが安め

木造と鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨造(S造)で、同じ大きさの住宅の建設費を比較した場合、鉄筋コンクリート造の方が1.5〜2倍の建設費用がかかります。

そのため、「木造住宅一択」という方は少なくありません。

ただし、最近は木造と鉄筋コンクリート造や鉄骨造それぞれのメリットを取り入れた「混構造」を採用するケースも増えています。

 

 

その② 調湿性がある

木材は、建材として使われる際に強度を確保するために含水率が20%程度になるまで乾燥させます。

そのため、木材にある無数の孔に空気中の湿気を吸い取ったり、逆に放出する特性を持つのです。

まさに日本の多湿な気候に適した住宅と言えるでしょう。

調湿性は住宅を長持ちさせるためにも重要なポイントとされており、構造躯体の腐食やシロアリ被害のリスクを抑えたり、カビなどの発生も防げます。

 

 

その③ 断熱性がある

木材の熱伝導率は鉄の約1/500程度と極端に低く、暑さや寒さを通しにくい特性を持ちます。

つまり、断熱性に優れているということです。

実際に、他の素材と比べても皮膚温度の違いは歴然で、周りの温度に大きく左右されません。

 

木の断熱性

(引用:和歌山県|木の特性

 

木の中に存在する無数の空気孔がグラスウールなどの断熱材に匹敵する効果をもたらしてくれるのです。

断熱性が高いということは、空調効率が上がり省エネ性が高いことを意味します。

 

 

その④ 間取りの自由度が高い

木造住宅には、「在来軸組構法」と「枠組み壁構法」がありますが、一般的な在来軸組構法は、柱や梁などの軸組材で荷重を支えるため、間取りの自由度が高い点がメリットです。

 

在来軸組構法

(引用:国土交通省

 

大きな開口部も作りやすく、鉄筋コンクリート造のように、太い柱型や梁型が間取りに影響することもありません。

 

 

その⑤ リノベーションしやすい

昨今、住宅の“長寿命化”が重要視されており、直しながら住み続けるのがスタンダードになりつつあります。

そのため、将来的にリノベーションすることも想定しておかなくてはいけません。

木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べてどうしても耐久年数が短いですが、一方で後から耐震補強などがしやすい側面もあります。

また、耐久性に問題ない範囲で間取り変更も可能で、その際のコストも他の構造と比べると安価です。

 

 

その⑥ 施工会社の選択肢が多い

木造住宅が普及してる日本において、他の構造体の住宅と比べて施工会社の選択肢が多い点も魅力です。

工務店やハウスメーカーなど様々な特色やコンセプトを持つ会社があるため、イメージやご予算に合ったところを選びやすいと言えるでしょう。

 

 

その⑦ 環境負荷が少ない

鉄骨やコンクリートなど、住宅に用いられる建築材料は数多くありますが、その中でも自然素材である木は、再利用や再使用できる数少ない材料です。

建築廃材を再生紙や木質ペレットにリサイクルできるだけではなく、加工時で使用するエネルギーが他の素材よりも少ない上に、樹木は多くの二酸化炭素を吸収してくれます。

これらの観点からも国は木材利用を進めており、2021年10月には「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が制定されました。

これによって、建築物全般における木材利用がより一層進み、今後もその傾向や強くなることが予想されます。

 

 

その⑧ 火災に強い

「木は燃えやすい」というイメージを持つ方も多いでしょうが、むしろ「火に強い」と言っても過言ではありません。

木は燃えると外側から炭化し、炭化した部分は燃焼し切るとそれ以上燃え広がらない性質があります。

そのため、柱や梁などの太い構造体は芯が燃え残り、倒壊による二次災害を防げるのです。

 

 

 

 

後悔しないために知っておくべきデメリットとその対策

木の家デメリットとその対策

では、逆に“木の家”にデメリットはあるのでしょうか?

また、それらを解決する方法はあるのでしょうか?

 

 

その① 湿気や水分に弱い

先ほど、木には調湿機能があるとお話ししましたが、含水率が25〜150%になると腐朽菌が繁殖して、一気に耐久性が落ちてしまいます。

また、水分を含んで柔らかくなった木は、シロアリにとって格好の餌となるため、普及しなかったとしても被害を受けることが考えられます。

湿気がこもればカビが生え、シックハウス症候群などの健康被害をもたらす可能性も否めません。

このように、水分を吸収する特性があるゆえに、それによって劣化しやすい点が木造住宅の弱点と言えます。

ただし、最近はこのデメリットを解消するために、壁内に防湿層や通気層を設けてる工法も普及し始めているのも事実です。

その② 経年や周辺環境によって変形・変色しやすい

木は自然由来の材料であり、常に湿気を吸収・放出するなど周辺環境の影響を受けます。

そのため、どうしても温度や湿度の変化によって、反りや割れ、変色を起こしてしまうのです。

また、仕上げ材に使う場合は、汚れやキズがつきやすい点も無視できません。

しかし、最近は構造材に変形の少ない集成材が多く使われますし、仕上材に無垢材を使う場合も、変色や汚れ・キズをむしろ“味わい”として捉える方も増えています。

木の家は生活していくうちに少しづつ変化します。

その変化を家族と共に過ごした“歴史”と捉えることで、愛着のある住宅になるはずです。

 

 

その③ 気密性が低い

鉄筋コンクリート造などと比べると、木造はどうしても気密性が劣ります。

なぜなら、木は温度や湿度によって膨張・収縮を繰り返すからです。

ただし、最近は木造住宅においても「高気密・高断熱」が当たり前になりつつあり、むしろ木の特性を生かした高性能な住宅も増えています。

ただし、高気密高断熱住宅はどこの工務店・ハウスメーカーでも建てられる訳ではありません。

少しのミスが逆に結露を生み出す恐れもあるため、施工会社を慎重に選ぶ必要があります。

「木造でも寒くない住宅がいい」「省エネ性能の高い住宅を建てたい」という方は、施工実績の豊富な会社へ相談しましょう。

 

 

ポイント
私たち“国松工務店 R+house”は、100名以上在籍する建築家とタッグを組み、高性能でスタイリッシュな住宅を手掛けています。
デザイン性と快適さを兼ね備えた住宅を建てたいという方は、どうぞお気軽にお問合せください。

 

 

 

 

愛知で“高性能な木造住宅”を建てたい方は国松工務店へご相談を

コンセプト

 

“国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネ性の高い住まいづくりを行なっています。

私たちの手がける住まいの特徴はずばり“3つのPASS”。

 

〈ENEPASS エネパス〉

温度を安定させる「ホールハウス断熱」と、空気を循環させる「地中熱利用型換気システム」を合わせて、家の中を快適な温度の空気で満たします。

 

 

〈SICKPASS シックパス〉

従来の壁面や天井からの排気ではなく、床面排気にすることで、ハウスダストの飛散を防ぎ、効率良く室内から取り除きます。

また、高性能フィルターを備えた地中熱利用換気システムを導入し、外気からのアレルギー物質を99%除去した清潔な空気環境と、快適な温度環境を両立。

健康的で居心地の良い住まいを実現できます。

 

 

〈YENPASS エンパス〉

高断熱性能に加えて「オール電化」を採用し、光熱費を節約できます。

大容量、高性能、長期寿命・保証のソーラー発電と蓄電池で、節約と合わせて売電利益を生むことも期待できるでしょう。

“使う電気<創る電気”を目指した住まいをご提供いたします。

 

※ソーラー関連設備は標準仕様には含まれません。

 

愛知県で省エネ住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽に“国松工務店”までご相談ください。

 

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まとめ

日本の木造建築技術は、世界でも高く評価されており、その性能には定評があります。

しかし、確かに、木造住宅には弱点があるのも事実です。

ただし、それをカバーできる工法や建築材料は常に開発が進んでおり、むしろメリットから得られるものの方が大きいとされています。

そこでポイントなのが、「経験と知識のある工務店に相談すること」。

私たち“国松工務店”は、今まで多くの省エネ住宅を手がけてきたという実績があります。

愛知県で省エネ住宅建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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名古屋市の国松工務店が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。

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監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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