国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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家づくり
2022.7.18
マイホームづくりにおいて窓の量・配置は難しいポイントの一つ。
最近は窓の少ないスタイリッシュな印象のデザインが増えてきています。
今回は窓の少ない家のメリット・デメリット両面に触れ、実際の外観・間取り事例をご紹介します。
「おしゃれで暮らしやすい家=たくさんの窓」というイメージがあるかもしれません。しかし土地やライフスタイルによっては、あえて窓を減らすのも一つの手です。
例えばリビングの大きな掃き出し窓は、開放感・採光などたくさんのメリットがあります。しかし同時に、外からの目線や暑さ寒さを感じやすくなるというデメリットも発生します。
つまり窓はただ闇雲に増やせばよいわけではなく、状況に応じて適切な量と配置を考えることが大切なワケです。
少ない窓でも十分な採光を確保することは難しくありません。
窓の量によるメリット・デメリットを正しく把握し、理想の住まいづくりに役立ててください。
窓の少ない外観・内装は、見る人に現代的でスタイリッシュな印象を与えることが多いです。
特に玄関周りの外観は窓が少ないとカッコよく仕上げやすく、ピンポイントで窓をアクセントにするなどの選択肢も生まれます。
内装もしっかり明るさと開放感を確保してあげれば、モダンで居心地の良い空間をつくることができます。
ワンランク上のデザイナーズハウスのような印象を作りたいときは、窓を減らすことも検討してみて下さい。
窓の面積を減らすことで、住まい全体の省エネ性能がアップするのも意外なメリット。
窓ガラスは壁より薄くて熱伝導性が高いため、エアコンの冷気やストーブの暖気が外に逃げやすくなってしまいます。
最近は断熱ガラス・サッシも増えていますが、それでも壁面よりは熱が出入りしやすい場所になります。
家族みんなで過ごす時間が長いリビング、就寝時にエアコンをつけることが多い寝室では、特に大きなメリットですね。
窓の少ない家は、外からの目線が入りにくくなりプライバシー性が高まるのもメリットの一つ。
せっかく大きな窓をつくったのに、通りや隣の家からの目線が気になってカーテンを開けられないのはよくあるパターン。
市街地など周囲の家が近く人通りも多いエリアでは、窓を減らすことによるプライバシーアップ効果も大きくなります。
窓が少ないとその分壁の量が増えるため、家具配置のバリエーションが増えるのもうれしいポイントです。
特にリビングは大きな掃き出し窓や腰窓を付けることが多いため、テレビやソファの配置に悩む事も多いです。
壁の量が多いと家具を効率的に配置でき、ライフスタイルが変わったときの模様替えにも対応しやすくなります。
収納キャビネットや棚板なども置きやすくなり、散らかるのを防いでスッキリ状態をキープできるのも副次的なメリットですね。
窓を減らすことで、建築コストを削減できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
サイズや仕様にもよりますが、一か所窓を増やすだけで材料費・工事費が数十万円単位で増えることもあります。
ムダな窓を省くことで建築コストを抑え、その分ほかの設備やデザインに費用を回すことも可能になります。
窓が少なく壁が多い家は、建物を支える「筋交い」などの耐力壁を増やしやすく、耐震面で有利なのも特徴です。
建築基準法では最低限の耐震性能を定めていますが、窓ガラスより耐力壁がたくさんあった方が大きな地震に耐えられる確率は高くなります。
壁が少なくても構造の工夫で耐震性を高めることは可能ですが、その分建築コストは高くなります。余計なコストをかけず地震に強い家を建てられるのは、窓の少ない家ならではのメリットと言えるでしょう。
窓の量が減ると当然自然光は入りにくくなるため、お部屋の中に暗い場所ができやすくなる点は要注意。
建築基準法では「床面積の7分の1以上の窓」を確保するよう規定していますが、最低限の窓面積だと暗くなってしまうこともあります。
窓は同じ面積でも方角や高さによって採光性能が変わるため、少ない量で十分な明るさを確保することが大切になります。
例えば屋根面に設置する天窓は、建築基準法では壁面窓の3倍の採光性能があると計算することが可能です。
窓の量が少なくても、採光性能の高い窓配置で上手に明るい部屋をつくりましょう。
窓の少ない家は、しっかり換気計画も考えないと風通しが悪くなりやすい点も注意すべきデメリットです。
現在は24時間換気が義務付けられていますが、春・秋の気持ち良い時期は窓を開けて風を採り入れたいときもありますよね。
また風通しが悪い家は、湿気が溜まることでカビやダニが発生しやすくなるといったデメリットもあります。
窓の少ない家を考えるときは、風の通り道を作ってあげることが大切です。
例えばお部屋の対面に向かい合うように窓を配置すると、入り口・出口ができて風が通り抜けやすくなります。
高低差のある場所に窓を付け、上昇・下降気流で自然換気を促す方法もあります。
土地の状況や周囲の建物との位置関係にも考慮しながら、気持ちよく風が通り抜ける窓配置を考えてみてください。
通りに面した玄関側は、窓のない思い切ったデザインに。
非常にスタイリッシュな印象のキューブシルエットを、ビルトインガレージを活用して圧迫感なく仕上げています。
窓が少ない分、LDKの採光と開放感は中庭でしっかりカバーしています。
ロの字型の中庭は外部からの目線が入らないため、カーテン要らずでいつでも自然光をたっぷり届けてくれますね。
周囲からの目線が気になりやすい一階の窓を減らし、二階リビングに窓を集中したお住まいです。
外観のアクセントにもなっている二階の窓は、1階の玄関までしっかり照らしてくれる設計に。
二階のLDKからも眺望とたっぷりの自然光を楽しめます。
少ない窓でも複数の役割を持たせることで、明るく開放的な住まいをつくれる好事例ですね♪
住まいの顔となる玄関側の窓を減らすことで、FIX窓がおしゃれなアクセントとして引き立ちます。
リビングの掃き出し窓は最小限のサイズに抑え、リビング階段のホールから降り注ぐ自然光で明るさをカバーしました。
ブラックカラーで窓のないファサードは、都会的でスタイリッシュな印象に。
リビングは一階部分の窓を減らし、吹抜けの高窓からしっかり自然光が入る間取りに。
居室も高窓を使うことで外部からの視線をカットし、しっかりくつろげる空間になっています。
注文住宅の窓は多すぎ・少なすぎを防ぎ、適切な量をバランス良く配置することが大切です。
ムダな窓を無くすことは省エネ・建築コスト削減などさまざまなメリットがありますので、バランス良く考えましょう。
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