家づくりコラム

家づくり 耐震

2024.6.13

【地震に強い家】形・構造など10の特徴を解説│よくある疑問へも回答

【地震に強い家】形・構造など10の特徴を解説│よくある疑問へも回答

一戸建ての住宅を建てる場合「地震に強い家にしたい」と思う方は多いもの。
本記事では、地震に強い家の形や構造など、代表的な10の特徴について解説します。

2000年代に入ってから大きな地震が頻発しています。
日本列島が地震活動期に入ったとも言われる中で、地震に強い家を建てて、ご自身、そして家族の命を守りましょう。

▶︎関連コラム:『耐震等級3相当』とは?耐震等級3との違いやメリット・デメリット・疑問点まで解説

 

コラムのポイント

■ 地震に強い家を建てる(=耐震性を高める)ためには、主に10の方法があります。

■ 特に「耐震等級3」は第三者機関からの評価も受けられ、客観的に耐震性を確認できるためおすすめです。

 

耐震性の高い住まいを検討中の方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、『耐震等級3(適合証明書を取得する認定住宅)』を標準仕様としています。

愛知県で耐震性の高い安心できる住まいを建てたいと考えている方は、建築家と建てるマイホーム“R+house”にご相談ください。

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地震に強い家、形や構造など10の特徴を解説

一戸建てを建てる場合や購入する場合を考えると、地震に強い家とはどのような特徴を持っているのでしょうか。

以下のとおり主だった10の特徴を解説しますので、地震の揺れに強い家を建てたい方はぜひ参考にしてください。

  • (1)耐震等級3を取得している
  • (2)制震技術を導入している
  • (3)免震技術を導入している
  • (4)建物を支える地盤が強い
  • (5)最新の基準に則って建てられている
  • (6)正方形に近いシンプルな形状
  • (7)地震で揺れにくい軽量な屋根
  • (8)建物の重心が低く抑えられる平屋
  • (9)均一に地盤に力を伝えるベタ基礎
  • (10)類焼(もらい火)による火災に強い

 

(1)耐震等級3を取得している

1つ目は、耐震等級3を取得していることです。

耐震等級とは、住宅性能表示制度で評価されるもので、1~3の3つの等級で表されます。

耐震等級1・2・3についての図解

引用:住宅性能評価・表示協会「新築住宅の性能表示制度かんたんガイド」

耐震等級1は家を建てる上で最低限満たす必要のある耐震性で、震度6強~7の地震でも倒壊・崩壊しないことが期待されます。
最も耐震性能が高いものは耐震等級3で、耐震等級1の1.5倍の耐震性を持つこととなります。

地震のとき、最も避ける必要があることは住宅の倒壊・崩壊によって下敷きになること。
耐震等級3の住まいであれば、高い確率で倒壊・崩壊を避けられます。

▶︎R+house名古屋西・緑・東海店 9つの価値:高耐震(標準で耐震等級3取得)

(2)制震技術を導入している

制震技術の図解(日本免震構造協会)

引用:日本免震構造協会「制震とは・免震とは」

2つ目は、制震技術を導入していることです。
制震とは、制震ダンパーなどを利用することで、建物に生じる揺れを吸収・軽減する技術です。

耐震性を向上させることで倒壊・崩壊する確率は減らせますが、住宅に発生するひずみなどのダメージは軽減できません。
制震技術の導入によって、複数回発生する地震によるダメージを抑えることが期待できます。

▶︎地震のエネルギーを80%吸収する制震技術「粘断震工法」

(3)免震技術を導入している

免震技術の図解(日本免震構造協会)

引用:日本免震構造協会「制震とは・免震とは」

3つ目は、免震技術の導入です。
免震技術は、基礎と建物本体の間に免震装置を設置することで、地震の揺れを建物に伝えないようにする技術です。

建物に発生する揺れを大幅に抑えられる一方で、設置費用が高額になることから、一般住宅に使用される例は少ないといえるでしょう。

▶︎関連コラム:「耐震」「免震」「制振」どれがいい?地震に強い家を建てるポイントを解説

(4)建物を支える地盤が強い

4つ目は、建物を支える地盤が強固であることです。

住宅を支える地盤には複数の種類があります。
たとえば、山地や丘陵地など長期間締め固められてできた地盤は揺れにくく、逆に堆積物でできた沖積低地などは揺れやすい(軟弱地盤)とされます。
揺れにくい、液状化しにくいエリアを選択することで、建物の揺れを抑えられるでしょう。

名古屋市が公表している震度・液状化についてのハザードマップ

引用:名古屋市「地震ハザードマップ」

なお、名古屋市のように地盤の揺れやすさや液状化のしやすさを地図にしている地域もありますので、土地選びの際は参考にしましょう。

▶︎関連コラム:〈新築住宅〉“地盤改良”の必要性とは?工法種類と期間目安について

(5)最新の基準に則って建てられている

5つ目は最新の基準に則って建てられていることです。
大きな地震が起こるたび、日本の地震に対する規制は強化されてきました。

耐震基準の規制強化について

引用:木耐協「地震と法律と 81-00(ハチイチゼロゼロ)」

中でも1981年と2000年は木造住宅にとって大きな基準の変更が行われていて、中古住宅の購入やリフォームによって住まいを取得する方は建築年の確認が欠かせません。

新築で家を建てる場合は、2000年以降の現行耐震基準で建てられますので安心です。

(6)正方形に近いシンプルな形状

地震にも強い真四角な形状の住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

6つ目は正方形に近いシンプルな形状にすることです。

コの字型の住まいやオーバーハングした住まいなど、複雑な形状の住まいは地震が起きたとき、一部分に力が集中して破損する場合があります。

地震に強い家を建てる場合は、奇抜なデザインよりもシンプルさを大事にしましょう。

▶︎関連コラム:『シンプルな家』外観・内装・間取り 実現の方法を実例紹介│ハウスメーカーの選び方も解説

(7)地震で揺れにくい軽量な建物・屋根

地震の揺れを防ぐ軽量なガルバリウム鋼板の外壁・屋根の家

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

7つ目は軽量な建物・屋根にすることです。
地盤から遠くなるほど、また重量が重いほど、地震による揺れの力は強まります。

このため、屋根の素材をガルバリウム鋼板など軽量な建材にすることで、地震の揺れを大幅に抑えられる可能性があります。

また、建物自体の重量が重いRC(鉄筋コンクリート)や鉄骨ではなく、木造にすることも効果的です。

(8)建物の重心が低く抑えられる平屋

地震にも強いシンプルな外観の平屋建て

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8つ目は、建物の重心を抑えられる平屋を選択することです。

地震は地盤からの距離が長いほど揺れのエネルギーが大きくなりますので、平屋にすることで距離を縮め、揺れを抑えることが期待できます。

(9)均一に地盤に力を伝えるベタ基礎

均一に揺れを伝える「ベタ基礎」

9つ目は、ベタ基礎を採用することです。

建物を支える基礎には、柱のある位置にだけ基礎を設ける布基礎と、地盤全体に鉄筋コンクリートを設けるベタ基礎とがあります。
ベタ基礎は地震の揺れを全体で分散して受けられますので、部分的な破壊が起こりづらく安定することとなります。

(10)類焼(もらい火)による火災に強い

地震火災にも強いガルバリウム鋼板外壁の住まい

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10個目は、火災に強い建物であることです。

地震発生時、揺れへの対策を取ることも大事ですが、火災への備えも重要です。
地震後にストーブなどでの通電火災が起きることがあり、隣家で火が出た場合、自宅が地震で被害がなくても類焼(もらい火)が起きれば消失してしまいます。

外壁をガルバリウム鋼板などの不燃材料で覆うなど、燃えにくい住まいづくりも重要と言えるでしょう。

 

こうした10の特徴を住まいに盛り込むことで、地震や地震火災に強い、安全な住まいを建てられます。

名古屋市を中心としたエリアで、より地震に強い家について知りたい方、実際に住まいを見てみたい方は、耐震等級3を標準仕様としている“R+house 国松工務店”まで、お気軽にご相談ください。

▶︎名古屋市周辺での「地震に強い家」はR+house 国松工務店まで

地震に強い家でよくある疑問

記事の終わりに、地震に強い家について聞かれることの多い疑問について回答します。

ガレージ・吹き抜け・大きな窓で家は弱くなる?

A.ビルトインガレージや吹き抜け、大きな開口部(ドア・窓)のある家でも、設計次第で地震に強い家は建てられます。

2箇所の吹き抜けがおしゃれなリビング

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

ガレージ、吹き抜け、大きな開口といった間取りは、部分的に柱や壁など地震の力に耐える部材が少なくなることから、一般的には弱くなる要素といえます。

ただし、周辺の建材を強固なものにしたり、厚みなど寸法を増すことで対策を取ることは可能です。
たとえば、吹き抜けがあっても耐震等級3の取得は可能ですし、制震技術の導入などで、より地震に強い家にできます。

▶︎関連コラム:吹抜け×リビングのおしゃれな間取り事例|後悔を防ぐコツも

耐震性を高める以外の対策はある?

A.地震発生後の経済的な損失をカバーすることを考えましょう。

本記事で紹介した方法を利用すれば、地震が起きても倒壊・崩壊せず、家に生じるダメージを抑えられる家は建築可能です。
それでも、亀裂や家財、設備に生じるダメージをゼロにはできません。

そこで、地震保険への加入など、地震後の経済的なダメージを抑える方法も検討してみましょう。
なお、地震保険では、たとえば建物を建て直せるだけの保険金は制度上出ることはありません。
こうした場合に備えて、全額保証を受けられるサービスの検討もおすすめです。

地震保険との併用で再建築を実現する「あんしん地震保証プレミアム」

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まとめ│地震に強い家で家族・財産を守る

地震に強いシンプルな外観ながらおしゃれなキューブ型の家

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「地震に強い家」について、形や構造など、特徴を紹介しました。

地震が発生すると、最悪の場合自宅が倒壊して、家族にケガがあったり、大きな経済的損失を受ける可能性があります。
地震に備えるためには、住まいの耐震性を高めるとともに、制震技術の導入や地盤の強い土地の購入など、複数の観点からの対策が必要です。

 

地震に強い家を建てる場合は、こうした相談ができ、実際に地震に強い家を建てられる、経験豊かなハウスメーカーに依頼することが重要と言えるでしょう。

名古屋市を中心に愛知県・岐阜県・三重県で地震に強い住まいを建てたいと考えている方は、お気軽に「“R+house・国松工務店”」までご連絡ください。

▶︎愛知県の地震に強い家の事例をもっと見てみる

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愛知で“地震に強い安全な住まい”を建てたい方はR+houseへご相談を

 

“R+house・国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネにこだわった快適な住まいづくりを行なっています。

私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。

 

技術者集団

高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。

 

高耐震

私たちが手掛ける住宅はすべて認定長期優良住宅+耐震等級3標準仕様。一般的にはあまり考慮されない、重心・剛芯・バランスも重視しています。※耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅です。

 

粘断震工法(オプション)

高層ビルにも用いられている粘断性体を使用。住宅用制震工法により高耐震+超制震を実現します。大規模な地震発生時にも、地震エネルギーを約80%吸収、建物変形量を約1/2に軽減します。

 

超高気密

気密性を示すC値は、R+house標準の1(cm²/m²)以下を大きく上回る高気密を実現。全棟実測試験を行い、C値0.5(cm²/m²)以上の場合は、施工のやり直しを行っています。

 

エネパス住宅

最高峰の断熱材と太陽光発電システム。日々の電気料金の軽減にも貢献します。

 

温度バリアフリー

地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクルを標準装備。温度差のない住環境を実現することで、結露によるカビ・ダニの軽減、冬のヒートショックによる家庭内事故、冷え性・低体温症など、家の温熱環境が身体に与える影響に配慮しています。

 

高環境

床暖房を必要としない施工方法と空気の対流を考えた設計により、ストレスを軽減。大きな吹き抜けを設けることでさらに冷暖房効率が良くなり、エアコン1台で家じゅう高環境が得られます。

 

高濃度水素生活

家族で使用する全ての水に、自然の原理から生まれた最先端技術の「生命の水」を採用。酸化反応を抑制し活性酸素を減少。自然治癒力やデトックス効果を促進します。 高濃度の水素を体内に取り込むことで、悪玉活性酸素を体内から排出し免疫を高めます。健康寿命「健康促進+美+若さ」の追及に役立てていただけます。

 

抗アレルゲン住宅

私たちが扱う住宅はすべて抗アレルゲン仕様。PM2.5、ハウスダスト、花粉、粉塵、煤塵、黄砂、ダニなどを特殊なフィルターで取り除き空気を浄化。さらにイオン化することで、消臭・除菌やカビの撃退へ。家中クリーンな空気環境で、アレルギー軽減へとつなげます。

 

家の長寿命化だけではなく、家族の健康も守れる“R+house”の住宅。

高性能住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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建築家と作る家づくり

 

100名以上在籍する建築家が、お客様のご予算や好みにピッタリなマイホームをご提案いたします。

名古屋市の“R+house・国松工務店”が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。

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監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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