家づくりコラム

家づくり 耐震

2024.5.13

【耐震等級3】3つの後悔と対策│いらない・デメリットがあると言われる理由とは?

【耐震等級3】3つの後悔と対策│いらない・デメリットがあると言われる理由は?

地震に強い家づくりを目指して調べていると、耐震等級3の取得を勧める情報を見かけます。

一方で「耐震等級3を取得して後悔している」「耐震等級3にはデメリットがあるため、いらない」こうした情報を見かけることもあります。

耐震等級3の要不要について、本記事では解説します。

耐震等級3のメリット・デメリットのほか、後悔する瞬間と対策についても紹介しますので、取得するべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

コラムのポイント

■ 耐震等級3の取得後、どういった瞬間に後悔を感じ、どうすれば後悔を防げるのか対策を解説します。

■ 改めて耐震等級3の「メリット」「デメリット」についても紹介します。

 

耐震性の高い住まいを検討中の方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、『耐震等級3(適合証明書を取得する認定住宅)』を標準仕様としています。

愛知県で耐震性の高い安心できる住まいを建てたいと考えている方は、建築家と建てるマイホーム“R+house”にご相談ください。

▶︎お問い合わせはこちらから

 

そもそも耐震等級3とは?

耐震等級とは、対象とする建物がどの程度の耐震性を持っているのかを分かりやすく示すための目安です。

参考:住宅性能評価・表示協会「新築住宅の性能表示制度かんたんガイド」

耐震等級は1から3まで、3つの段階があり、耐震等級3は最も高い耐震性が認められた住まいに対して認定されます。

耐震等級1でも、震度6強から7クラスの地震で倒壊・崩壊しない強度を期待できますが、耐震等級2ではその1.25倍、耐震等級3では耐震等級1の1.5倍の耐震性を期待できます。

▶︎関連コラム:『耐震等級3相当』とは?耐震等級3との違いやメリット・デメリット・疑問点まで解説

耐震等級3を取得!どんなときに後悔する?

このように、地震に対して高い耐震性を期待できる耐震等級3ですが、どうして後悔を抱えてしまうのでしょうか。

主に以下の3つの場面で、耐震等級3を取得することに後悔を感じる可能性があります。

  • ・理想の間取りにできず住み始めて後悔
  • ・耐震等級3取得で建築費用が上がって後悔
  • ・「耐震等級はいらない」と建築中に聞いて後悔

 

理想の間取りにできず住み始めて後悔

1つ目の理由は、理想の間取りを実現できなかった場合です。

高い耐震性を獲得するためには、地震に耐える役割を持つ壁(耐力壁)を多く、バランスよく配置する必要があります。

このため、大きく吹き抜けた空間や、南一面に大きな窓が配置された開口部の多い間取りを希望しても、耐震等級3を取得するために断られる可能性があります。

耐震等級3取得で建築費用が上がって後悔

耐震等級3で公開する瞬間:建築費用アップ

2つ目の理由は、耐震等級3の取得で建築費用が上がってしまうことです。

耐震等級3を取得するためには、壁の量や建物の重心など、一定の基準を満たすために計算をする必要があり、さらに計算の結果が間違っていないか確認するため耐震等級3の適合性を判定する審査を受ける必要があり、審査費用が必要となります。

一般的には計算・申請や建物の仕様アップなどで、30万円前後の建築費用がかかるとされています。

「耐震等級はいらない」と建築中に聞いて後悔

3つ目の理由は、「耐震等級はいらない・意味がない」と建築中や建築後に、知人や友人などから聞いた瞬間です。

一戸建て住宅の耐震性を高める方法は複数あり、情報源によって耐震等級が必要であるという意見と、必要でないという意見とが混在しています。

耐震等級3の取得が必要であったか不安に感じているところで「いらない・必要ない」と聞いてしまうと、費用をかけて耐震等級3を取得したことに後悔を感じる可能性があります。

耐震等級3の後悔、防ぐ3つの方法

このような耐震等級3についての後悔、防ぐためには以下の3つの方法を検討しましょう。

  • ・建築計画のはじめから耐震等級3を希望する
  • ・標準で耐震等級3を取得できるハウスメーカーにする
  • ・耐震等級3の効果をデータから確認する

 

建築計画のはじめから耐震等級3を希望する

大きな吹き抜けのある耐震等級3の住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

1つ目は、建築計画のはじめに耐震等級3を希望することを担当となる営業や設計担当者に伝えることです。

実は吹き抜けや大きな開口を設けても耐震等級3を取得する方法はあります。
そのためには、1階と2階の壁の位置を揃えたり、建物の形を正方形に近づけたりといった工夫が必要です。

設計の初期段階であれば耐震等級3を取得するための工夫を建物に加えられても、ある程度間取りが出来上がった状態から間取りを変更するのは困難であるケースがあります。
初期段階から希望を伝えて、耐震等級3を意識したファーストプランをお願いしましょう。

標準で耐震等級3を取得できるハウスメーカーにする

2つ目は、耐震等級3を標準で取得するハウスメーカーに依頼することです。

10棟のうち1棟だけ耐震等級3を取得する業者と、10棟のうち10棟耐震等級3を取得する業者とでは、後者の方が1棟あたりの業者の手間は少なくなります。

結果として、耐震等級3取得のために請求されるお施主様側の費用は少なくなりますので、耐震等級3取得の費用面でのデメリットを抑えたい場合は、標準で耐震等級3を取得している業者をおすすめします。

▶︎R+house名古屋西・緑・東海店 9つの価値:高耐震(標準で耐震等級3取得)

耐震等級3の効果をデータから確認する

3つ目は、耐震等級3の取得に効果があることをデータの面から確認することです。

実は耐震等級3に効果があることは、地震後の被災状況を確認したデータから明らかになっています。

耐震等級1と3、熊本地震での被害状況

引用:国土交通省「熊本地震 建築物被害の原因分析」

熊本地震で震度7を受けた地域において、耐震等級1の住まいと耐震等級3の住まいとを比較したデータによると、倒壊~大破した家はなく、明らかに耐震等級3の住まいの方が被害が抑えられています。

耐震等級3に効果があることを、こうしたデータから確認してメリットを理解すれば、費用をかけたことに後悔を感じることはなくなります。

▶︎関連コラム:耐震住宅の基準とは?会社によって性能が違うって本当?

 

耐震性の高い住まいを検討中の方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、『耐震等級3(適合証明書を取得する認定住宅)』を標準仕様としています。

愛知県で耐震性の高い安心できる住まいを建てたいと考えている方は、建築家と建てるマイホーム“R+house”にご相談ください。

▶︎お問い合わせはこちらから

 

改めて確認 耐震等級3取得の「メリット」

真四角に近い形で高い耐震性を誇る注文住宅

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

耐震等級3の後悔と対策について解説してきましたが、ここで改めて耐震等級3のメリット・デメリットを確認しましょう。

メリット・デメリット双方を確認することで、よりご自身・ご家族に合った選択を取ることができます。

耐震等級3を取得するメリットは、以下の4つです。

  • ・大地震で倒壊・損壊する危険性が低くなる
  • ・地震保険料の割引制度を利用できる
  • ・住宅ローン商品によっては金利の優遇を受けられる
  • ・売却する際に査定金額にプラスされる

 

最も大きなメリットは、熊本地震のデータを見ても分かるとおり大地震を受けても倒壊・損壊する危険性を抑えられることです。
倒壊の確率を下げられれば、ご自身・ご家族の命を守れる確率が高まります。

また、損壊する確率を下げられれば、地震を受けた後の生活を再建するまでの時間を短縮でき、家の修復などにかかる経済的なダメージを軽減できるでしょう。

ほかにも、地震保険加入時に割引制度を利用できる、商品によっては住宅ローンの金利を下げられる売却時に査定金額がプラスされるといった、主に家計の収支にとってプラスに働く効果を期待できます。

▶︎関連コラム:ランニングコスト・光熱費のかからない一軒家・持ち家を建てる8つの方法

改めて確認 耐震等級3取得の「デメリット」

一方で、耐震等級3を取得する主なデメリットは、以下の2つです。

  • ・理想の間取りを実現できない可能性がある
  • ・計算・申請費用だけ建築費用が上がる

 

耐震等級3の計算上どうしても取り除けない壁があるなど、間取りに工夫を加えた場合でも制限が生じる可能性はあります。

また、計算・申請費用は発生しますので、節約しても建築費用が上がることは避けられません。

このようなメリット・デメリットがありますので、特徴を把握した上で耐震等級3を取得しましょう。

耐震等級3以外に考えたい地震対策

シンプルな形で高い耐震性を期待できる注文住宅

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

なお、一戸建てには耐震等級3の取得以外にも検討できる地震対策がありますので、記事の終わりに紹介します。

  • ・強固な地盤の土地に家を建てる
  • ・ベタ基礎など強固な基礎を選択する
  • ・正方形に近い形の家を建てる
  • ・建物の高さを低くする
  • ・ガルバリウム鋼板など軽量の屋根を採用する
  • ・制震(地震の揺れを吸収する)技術を導入する
  • ・免震(地震の揺れを伝えない)技術を導入する

耐震等級3の取得と同時に、こうした対策も並行して地震に強い家を実現しましょう。

▶︎関連コラム:「耐震」「免震」「制振」どれがいい?地震に強い家を建てるポイントを解説

 

▶︎耐震も含めた住まいについての勉強会・相談会に参加する

まとめ│耐震等級3で地震に強い住まいを建てる

地震の揺れに強い高さを抑えた注文住宅

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

耐震等級3の取得で後悔する場面とその対策について解説しました。

耐震等級3は熊本地震後の調査を考慮すると、十分に効果があると考えられる地震対策です。

一方で間取りの制限や建築費用アップといったデメリットは避けられませんので、メリット・デメリットを把握した上で導入を決めることをおすすめします。

 

なお、標準的に耐震等級3を取得しているハウスメーカーであれば、取得の費用を抑えられたり取得しながら自由度の高い間取りを作るノウハウを持っていたりと、デメリットを軽減できることを期待できます。

愛知県名古屋市を中心とするエリアで耐震等級3の住まいを建てたい方は、耐震等級3を標準仕様としているR+house 国松工務店まで、お気軽にご相談ください。

愛知で“耐震性の高い安心できる”住宅を建てたい方はR+houseへご相談を

 

“R+house・国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネにこだわった快適な住まいづくりを行なっています。

私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。

 

技術者集団

高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。

 

高耐震

私たちが手掛ける住宅はすべて認定長期優良住宅+耐震等級3標準仕様。一般的にはあまり考慮されない、重心・剛芯・バランスも重視しています。※耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅です。

 

粘断震工法(オプション)

高層ビルにも用いられている粘断性体を使用。住宅用制震工法により高耐震+超制震を実現します。大規模な地震発生時にも、地震エネルギーを約80%吸収、建物変形量を約1/2に軽減します。

 

超高気密

気密性を示すC値は、R+house標準の1(cm²/m²)以下を大きく上回る高気密を実現。全棟実測試験を行い、C値0.5(cm²/m²)以上の場合は、施工のやり直しを行っています。

 

エネパス住宅

最高峰の断熱材と太陽光発電システム。日々の電気料金の軽減にも貢献します。

 

温度バリアフリー

地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクルを標準装備。温度差のない住環境を実現することで、結露によるカビ・ダニの軽減、冬のヒートショックによる家庭内事故、冷え性・低体温症など、家の温熱環境が身体に与える影響に配慮しています。

 

高環境

床暖房を必要としない施工方法と空気の対流を考えた設計により、ストレスを軽減。大きな吹き抜けを設けることでさらに冷暖房効率が良くなり、エアコン1台で家じゅう高環境が得られます。

 

高濃度水素生活

家族で使用する全ての水に、自然の原理から生まれた最先端技術の「生命の水」を採用。酸化反応を抑制し活性酸素を減少。自然治癒力やデトックス効果を促進します。 高濃度の水素を体内に取り込むことで、悪玉活性酸素を体内から排出し免疫を高めます。健康寿命「健康促進+美+若さ」の追及に役立てていただけます。

 

抗アレルゲン住宅

私たちが扱う住宅はすべて抗アレルゲン仕様。PM2.5、ハウスダスト、花粉、粉塵、煤塵、黄砂、ダニなどを特殊なフィルターで取り除き空気を浄化。さらにイオン化することで、消臭・除菌やカビの撃退へ。家中クリーンな空気環境で、アレルギー軽減へとつなげます。

 

家の長寿命化だけではなく、家族の健康も守れる“R+house”の住宅。

高性能住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

▶︎お問い合わせはこちらから

 

 

 

 

建築家と作る家づくり

 

100名以上在籍する建築家が、お客様のご予算や好みにピッタリなマイホームをご提案いたします。

名古屋市の“R+house・国松工務店”が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。

モデルハウス見学や勉強会を随時開催していますので、お近くの方はぜひお気軽にご活用ください。

 

監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
家づくりのご相談なら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

詳しいプロフィールはこちら
InstagramYouTube