家づくりコラム

家づくり

2023.1.26

耐震住宅の基準とは?会社によって性能が違うって本当?

耐震住宅とは

日本は、国内の大半が地震のリスクと隣り合わせにある世界でも稀な国です。

そのため、住宅も地震に備えた耐震性を持ち合わせていなくてはいけません。

しかし、「耐震住宅」と聞いても、一体どのくらいの強度があるのか、またハウスメーカーや工務店によって差があるのかが分かりにくいかもしれません。

そこで、今回は「耐震住宅」の基準や、会社を比較検討する際のポイントについて詳しく解説します。

安心して住み続けられるマイホームを建てたいという方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

コラムのポイント

■耐震住宅とは、一般的に法律で明確化された「耐震等級」が高い住宅を指します。
■耐震住宅を建てる際には、会社選びも肝心です。
■“国松工務店”が「温度と空気のデザイン」をコンセプトに、快適な家づくりをご提案いたします。

 

 

耐震住宅の基準とは?

耐震住宅の基準

「耐震住宅」と聞くと、漠然と“地震に強い”というイメージを持つ方が多いでしょう。

しかし、その性能には明確な基準があり、それを見ることでどなたでも客観的に性能レベルを確認することができます。

一般的に用いられている基準が、「耐震等級」です。

 

品確法に基づく「耐震等級」

「耐震等級」とは、平成12(2000)年に施行された「住宅品質確保促進法(通称:品確法)」にて規定された基準で、地震時の建物強度を客観的に評価する指標です。

品確法の中には、耐震性能を含む10項目について住宅性能を表示することが定められており、この制度ができたおかげで一般の方でも公平に性能判断ができるようになりました。

 

品確法・住宅性能表示制度とは

(引用:住宅情報提供協議会|住まいの情報発信局|住宅性能表示制度

 

〈10の性能項目〉

  • ①構造の安定
  • ②火災時の安全
  • ③劣化の軽減
  • ④維持管理や更新への配慮
  • ⑤温熱環境
  • ⑥空気環境
  • ⑦光や視環境
  • ⑧音環境
  • ⑨高齢者等への配慮
  • ⑩防犯対策

 

住宅性能表示制度の評価項目

(引用:引用:国土交通省|「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のポイント

矢印

この10項目のうち、住宅の耐震性を判断するのが「構造の安定」で、柱や土台などの主要構造部が、地震で破損や倒壊しないか、地震に対してどの程度強いのかを評価し、等級分けします。

 

構造の安定性=耐震等級

(引用:住宅情報提供協議会|住まいの情報発信局|住宅性能表示制度

 

住宅性能表示制度における耐震等級は、「1〜3」の三段階に設定されており、それぞれ明確な違いがあります。

 

【耐震等級1】

現行の建築基準法で定められた最低条件をクリアしていることを示します。
「数百年に一度発生する地震力(震度6強〜7程度)に対して建物が倒壊・崩壊等しない程度」もしくは「数十年に一度発生する地震力(震度5強程度)に対して損傷しない程度」の耐震性能を持ち合わせていることが証明されます。

 

【耐震等級2】

「耐震等級1と比較して1.25倍の地震力に対しても倒壊・崩壊しない程度」の性能を持ち合わせていることを示します。

 

【耐震等級3】

「耐震等級1と比較して1.5倍の地震力に対しても倒壊・崩壊しない程度」の性能を持ち合わせていることを示します。

 

ポイント

耐震等級1は、建築基準法で記載されている「壁量計算」「壁の配置」「N値計算(引張耐力が必要耐力以上かどうか)」を審査し、耐震等級2・3は、さらに品確法で定められた厳しい条件が追加で見られます。

 

 

 

 

耐震等級が高い住宅を建てる際の注意点は?

耐震性能の高い家

耐震等級が高ければ高いほど耐震性能が優れていることを示しますが、ここで知っておかなくてはいけないのが、耐震等級の高い住宅を建てる際のデメリットもあるということです。

 

コストが高い

耐震等級を2以上にするためには、建築基準法以上の性能が必要となるため、材料コストと施工コストがどうしても高くなってしまいます。

また、公的に等級認定を取得するためには、建築確認に必要な項目に加えてさらに多くの資料を提出しなくてはいけません。

第三者機関の審査手数料もかかり、事務手数料だけでも40万円程度の追加となります。

ただし、コストをかけてでも耐震等級の高い住宅を建てることは、その家で安心して住み続けるためには欠かせない要素です。

また、公的な認定を受ければ、住宅ローンの金利引き下げや税控除も受けられます。

 

 

間取りに制限がある

耐震等級2・3相当の住宅にするためには、建築基準法の規定に加え、四分割法と偏心率を考慮した壁配置について、高い基準が課せられます。

 

【四分割法】

木造軸組構法についてバランスよく耐震要素(耐震壁)が配置されているかを見極める方法です。

(参考:ホームズ君よくわかる耐震|4分割法

 

【偏心率】

建物を平面で見た場合の中心(重心)と、水平力に対抗する力の中心(剛心)の距離を数値化したもので、基準に達しているかどうかで耐震等級を決めます。

偏心率がゼロに近いほど地震時の歪みが少ないため、耐震性が高いと評価されます。

偏心率

(引用:ホームズ君よくわかる耐震

矢印

 

つまり、これらの厳しい条件をクリアするためには、間仕切り壁の配置や開口部の大きさなどに制限があるということです。

そのため、建築基準法をクリアしただけの耐震等級1と比べれば、どうしてもプランの自由度は低くなってしまいます。

 

 

 

新築住宅の耐震性能を見極める方法は?会社によって違いはある?

耐震住宅の違い

新築住宅を手掛けるハウスメーカーや工務店は数多くありますが、それぞれの会社がどれほどの耐震性能を標準としているかは異なります。

建築基準法で義務化されている「耐震等級1」を基準とし、それ以上をオプションとしている会社もあれば、「耐震等級3」を標準仕様としている会社もあるのです。

そのため、価格で単純に比較することはできませんし、必ずその会社の仕様を確認しなくてはいけません。

まずは、その会社がどれほどの耐震性能を設計に組み込んでいるかを確認しましょう。

 

ポイント

私たち“国松工務店”は、耐震等級3相当の住宅建設も多く手がけており、100名以上の建築家と提携し、耐震性+デザイン性を兼ね備えた住宅をご提案しております。
また、当社が施工した建築物を対象とし物件引渡日から10年間、安心の地震保証が無償で受けられる「あんしん地震保証プレミアム」もご用意していますので、“安心して住める家”を建てたい方はお気軽にご相談ください。

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コンセプト

 

“国松工務店”は、「ずっと住み続けられる住まい」「長寿命な住まい」を数多く手がけてきました。

名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、耐震性はもちろん、断熱性・気密性に特化した住まいづくりを行なっています。

私たちの手がける住まいの特徴はずばり“3つのPASS”。

 

〈ENEPASS エネパス〉

温度を安定させる「ホールハウス断熱」と、空気を循環させる「地中熱利用型換気システム」を合わせて、家の中を快適な温度の空気で満たします。

 

 

〈SICKPASS シックパス〉

従来の壁面や天井からの排気ではなく、床面排気にすることで、ハウスダストの飛散を防ぎ、効率良く室内から取り除きます。

また、高性能フィルターを備えた地中熱利用換気システムを導入し、外気からのアレルギー物質を99%除去した清潔な空気環境と、快適な温度環境を両立。

健康的で居心地の良い住まいを実現できます。

 

 

〈YENPASS エンパス〉

高断熱性能に加えて「オール電化」を採用し、光熱費を節約できます。

大容量、高性能、長期寿命・保証のソーラー発電と蓄電池で、節約と合わせて売電利益を生むことも期待できるでしょう。

“使う電気<創る電気”を目指した住まいをご提供いたします。

 

※ソーラー関連設備は標準仕様には含まれません。

 

愛知県で省エネ住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽に“国松工務店”までご相談ください。

 

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まとめ

住宅の耐震性は、安心安全な暮らしを支える根底となります。

ですから、マイホームを建てる際には、間取りやデザインだけではなく耐震性についても十分検討しましょう。

その際、会社によって標準としている耐震性能がどの程度なのかを確認することが重要です。

また、そのほかの断熱性や気密性など、“見えない性能”に目を向けて見ることも重要です。

そこでポイントなのが、「経験と知識のある工務店に相談すること」。

私たち“国松工務店”は、今まで多くの耐震住宅・省エネ住宅を手がけてきたという実績があります。

愛知県で住宅建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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