家づくりコラム

家づくり

2024.3.25

【高気密高断熱住宅の夏の過ごし方】暑い・熱がこもる・湿度が下がらない理由と対策を解説

【高気密高断熱住宅の夏の過ごし方】暑い・熱がこもる・湿度が下がらない理由と対策を解説

高気密高断熱な住まいでは「暑い」「熱がこもる」「湿度が下がらない」といった感想が聞かれることがあり、夏の過ごし方が問題になることがあります。

 

快適な住環境を目指して高気密高断熱住宅を選択したのに、暑さや湿度の高さを感じて不快な気持ちで生活するのはもったいないものです。

高い気密性や断熱性の家を建てるためには一定の費用が必要であることから、建築費用の増加を思うとさらに残念に思うでしょう。

 

そこで本記事では、高気密高断熱な住まいを建てたときの夏の過ごし方を紹介します。

家を建てるときの注意点についても紹介しますので、夏涼しく冬暖かい家・暮らしを実現したい方はぜひ参考にしてください。

 

コラムのポイント

■ 高気密高断熱な家で「暑さ」や「湿気」を感じる場合、通風や空調機器の不足といった原因があります。

■ 通風・適切な空調機器といった対策を取れば、高気密高断熱な家は非常に過ごしやすい住環境になります。

 

高気密高断熱な住まいを検討中の方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、c値(気密性を表す値)0.5(cm²/m²)以下の高気密・高断熱な住まいづくりを行っています。

愛知県で夏涼しく冬暖かい、住宅の基本性能が高い住まいを建てたいと考えている方は、建築家と建てるマイホーム“R+house”にご相談ください。

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高気密高断熱な住まいで「暑い・熱がこもる」理由と対策

高気密高断熱住宅で「暑い・熱がこもる」理由は?

はじめに、高気密高断熱な住まいでどうして「暑い」と言われるのか、理由と対策を紹介します。

一度高くなった室温が下がりづらい

高気密高断熱な住まいでは、一度高くなった室温が下がりづらい点が暑さを感じる主な要因です。

 

高い断熱性で外の熱を室内に伝えづらい。高い気密性で外から隙間風が入らない。

こうした高気密高断熱な住まいでは、外の気温が室内に伝わることを防いでくれます。

一方で、逆に室温が高くなった場合には対策を取らなければ中々室温が下がらないことを示しています。

 

このため、高気密高断熱な住まいでは、以下の対策が効果的です。

  • ・夏場は昼前後の時間帯に窓を開けずに熱気を取り込まない
  • ・夏場は太陽光による熱が入らないようカーテンなどで日射を防ぐ

高い位置に熱気が溜まったままになっている

高気密な住まいでは、高い位置に熱気が溜まったままになっていることも暑さを感じる原因になります。

 

部屋の中で温かい空気は上昇する性質がありますので、熱された空気は部屋の上の方に溜まります。

ここで気密性の低い住まいであれば、建物の隙間からわずかずつではありますが、徐々に換気が行われ外気と交換が生じます。

しかし高気密な住まいでは隙間風もなく、温かい空気は部屋の上の方に溜まったままになりますので、以下の対策が必要になります。

  • ・気温の高い時間帯は窓を閉めて熱気を取り込まない
  • ・窓を開けて熱気を排気できるよう換気計画を検討する

▶︎関連コラム:【高気密高断熱な家】9つの後悔と8つの対策│ハウスメーカー選びが大事になる?

高気密高断熱な住まいで「湿度が下がらない」理由と対策

高気密高断熱な住まいで「湿度が下がらない」理由と対策

高気密高断熱な住まいでは、温度に加えて湿度が下がらないことも後悔につながります。

気密性が高く室内で発生した湿気を排出できない

高気密な住まいでは、気密性が高いことで発生した湿気を排出できないことが問題になります。

 

室温と同様に隙間風の少ない高気密高断熱な家では、換気計画に問題があると湿気が溜まったままになります。

室内の湿度が高い状態が続くと、カビやダニの発生をはじめとする諸問題につながるでしょう。

 

湿気の排出には、以下の対策が有効です。

  • ・湿気をスムーズに排出できるように風の入口と出口を確保する
  • ・適切な位置に換気扇と給気口を設ける
  • ・納戸など換気経路外の部屋の湿気対策も考える

▶︎関連コラム:名古屋で高気密・高断熱の家を建てる|工務店選びポイント

高気密高断熱な家で快適に過ごす!家を建てるときの注意点

さらに具体的に、高気密高断熱な家を快適に過ごすために、家を建てるときに取れる対策や注意点を紹介します。

設計段階で軒の出た建物にする

バルコニー部分が日差しを遮る軒の代わりになる住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

夏に暑さを避けて暮らすためには、しっかり軒の出た建物にすることが重要です。

 

高気密高断熱な住まいであっても、常に室内に直射日光が入れば、日射を受けた部分から熱が伝わります。

このため夏場の暑さを避けるためには、設計段階で軒の出た建物にすることが有効です。

軒を出すことで、夏場にリビングへ熱が伝わることを防ぐことができ、室温の上昇を防げます。

 

ほかにも、以下の対策を講じて太陽光からの熱の供給をカットできます。

  • ・太陽光を反射する遮熱タイプのLaw-eガラスを利用する
  • ・通風タイプのシャッターや”すだれ”などを利用して窓の外で日射をカットする
  • ・カーテンやロールスクリーンを利用して窓と室内の間で日射をカットする

西日を取り込まないように設計する

軒を出して西日の直射を防ぐ住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

直射日光を避けるためには、西日を取り込まないように設計することも重要です。

夏の季節の西日は夕方から夜のはじめにかけて大量の日射熱を供給します。

軒を出す、西側に側壁を設ける、西側の窓を減らすといった対策で西日対策を講じましょう。

南北方向に風が通り抜ける設計にする

高い位置に設けた窓で風が通り抜ける住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

暑さや湿気を風の力で対策することも可能です。

たとえば南と北に窓を設けることで、自然に風が通り抜ける仕組みを作れます。

 

また、換気扇や給気口を取り付ける際に、部屋の中に風の動きが生まれるように配置することや、低い位置に窓を設ける地窓、高い位置に窓を設ける高窓・天窓を利用して重力換気(高低差を利用して換気する手法)を行うことも効果的です。

高気密・高断熱を誇るR+house 国松工務店の家

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高気密高断熱の夏の過ごし方とは?

新たに家を建てる場合は、こうした対策を取ることで暑さ・湿気についての不満を感じずに暮らせるでしょう。

すでに家を建てている場合や、これから高気密高断熱な住まいに住む方は、以下の方法を取って暑さ・湿気への対策としましょう。

エアコンや除湿機を適切に利用する

高気密高断熱の夏の過ごし方:エアコンや除湿機を適切に利用する

1つ目は、エアコンや除湿機を適切に利用することです。

 

高気密高断熱な家を建てるときにしやすい誤解のひとつは、空調機器に頼らずに暮らせると思うことです。

しかし高気密高断熱な家は、外部の熱や空気が室内に伝わることを防ぐことを目的としていて、空調機器を利用しなければ室内の気温や湿度は徐々に外に近づきます

適切にエアコンや除湿機などを活用して、適切な気温・湿度を保ちましょう。

 

なお、高気密高断熱な住まいであれば効率的にエアコン・除湿機の効果が出ますので、少ない稼働率・電力でも快適な住環境を実現できます

▶︎関連コラム:ランニングコスト・光熱費のかからない一軒家・持ち家を建てる8つの方法

オーニングなど日陰を作る設備を利用する

高気密高断熱の夏の過ごし方:オーニングなど日陰を作る設備を利用する

2つ目はオーニング(開閉可能な屋根)などを利用して、南や西面からの日射を防ぐことです。

 

高気密高断熱な住まいにして日射を反射するLaw-eガラスを選択しても、太陽光による熱の取得は生じます。日射熱を外側で遮断することで、熱の侵入を大幅に防げるでしょう。

なお、真横から侵入する夏、夕方の西日はオーニングでも防ぎづらいですので、カーテンやロールスクリーンなども活用することをおすすめします。

朝の空気を取り込んで日差しが入り始めたら閉める

朝の空気を取り込んで日差しが入り始めたら閉める

3つ目は、朝の涼しい空気を取り込んだ上で、気温が上がり始めたら窓を閉めることです。

 

高気密高断熱な住まいでも、夏、昼間の熱された空気を取り込んでしまえば暑さを感じます。

朝や夕方以降の涼しい空気を取り込めるよう通風経路を確保しつつ、日が照り始める時間以降は窓を閉めて、熱が室内に伝わらないようにしましょう。

湿度が高い日は換気しない

高気密高断熱の夏の過ごし方:湿度が高い日は換気しない

4つ目は、湿度が高い日は換気を行わないことです。

 

夏場に暑さを感じる理由は、気温の高さのほかに湿度の高さにもあります。

湿度が高いと適切に汗をかくことができず体内に熱が閉じこもってしまい、熱中症になる危険性もあります。

湿度が高い日は窓を閉めて、エアコンの除湿機能や除湿機を利用して快適な温熱環境を作りましょう。

 

高気密高断熱な住まいを検討中の方へ

“R+house・国松工務店”では、断熱等性能等級6相当、C値0.5未満の家づくりを推進しています。

名古屋市で夏涼しく冬暖かい家を建てたい方は、“R+house・国松工務店”までお気軽にお問い合わせください。

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まとめ│正しい設計・暮らし方で快適な高気密高断熱住宅に

植栽にで西日を遮る工夫をする住まい

▶︎▶︎▶︎事例の詳細はこちらから

新築住宅を建てようとしている方で、高気密高断熱な住まいで「暑い」「熱がこもる」「湿度が下がらない」といった悩みを見かけて不安に感じている方に向けて、夏の過ごし方や家を建てる際に取れる工夫についてお伝えしました。

 

高い気密性と断熱性を持つ住まいは、外部の気温や湿度を遮断する一方で、室内が高温・高湿度になった際には自然には快適な気温・湿度に下がりにくい特徴を持ちます。

一方でエアコンや除湿機を活用すれば、気密性・断熱性の低い住まいと比べて短時間・省エネルギーで快適な住環境を実現できます。また、快適な住環境が持続します。

 

高気密高断熱な住まいを目指す場合は、こうした特徴を把握した上で、メリットを最大化しデメリットを感じづらい設計ができる、性能の高い住まいの建築経験の多い工務店に依頼することをおすすめします。

愛知で“快適でおしゃれな”住宅を建てたい方はR+houseへご相談を

 

“R+house・国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネにこだわった快適な住まいづくりを行なっています。

私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。

 

技術者集団

高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。

 

高耐震

私たちが手掛ける住宅はすべて認定長期優良住宅+耐震等級3標準仕様。一般的にはあまり考慮されない、重心・剛芯・バランスも重視しています。※耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅です。

 

粘断震工法(オプション)

高層ビルにも用いられている粘断性体を使用。住宅用制震工法により高耐震+超制震を実現します。大規模な地震発生時にも、地震エネルギーを約80%吸収、建物変形量を約1/2に軽減します。

 

超高気密

気密性を示すC値は、R+house標準の1(cm²/m²)以下を大きく上回る高気密を実現。全棟実測試験を行い、C値0.5(cm²/m²)以上の場合は、施工のやり直しを行っています。

 

エネパス住宅

最高峰の断熱材と太陽光発電システム。日々の電気料金の軽減にも貢献します。

 

温度バリアフリー

地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクルを標準装備。温度差のない住環境を実現することで、結露によるカビ・ダニの軽減、冬のヒートショックによる家庭内事故、冷え性・低体温症など、家の温熱環境が身体に与える影響に配慮しています。

 

高環境

床暖房を必要としない施工方法と空気の対流を考えた設計により、ストレスを軽減。大きな吹き抜けを設けることでさらに冷暖房効率が良くなり、エアコン1台で家じゅう高環境が得られます。

 

高濃度水素生活

家族で使用する全ての水に、自然の原理から生まれた最先端技術の「生命の水」を採用。酸化反応を抑制し活性酸素を減少。自然治癒力やデトックス効果を促進します。 高濃度の水素を体内に取り込むことで、悪玉活性酸素を体内から排出し免疫を高めます。健康寿命「健康促進+美+若さ」の追及に役立てていただけます。

 

抗アレルゲン住宅

私たちが扱う住宅はすべて抗アレルゲン仕様。PM2.5、ハウスダスト、花粉、粉塵、煤塵、黄砂、ダニなどを特殊なフィルターで取り除き空気を浄化。さらにイオン化することで、消臭・除菌やカビの撃退へ。家中クリーンな空気環境で、アレルギー軽減へとつなげます。

 

家の長寿命化だけではなく、家族の健康も守れる“R+house”の住宅。

高性能住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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建築家と作る家づくり

 

100名以上在籍する建築家が、お客様のご予算や好みにピッタリなマイホームをご提案いたします。

名古屋市の“R+house・国松工務店”が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。

モデルハウス見学や勉強会を随時開催していますので、お近くの方はぜひお気軽にご活用ください。

 

監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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