家づくりコラム

耐震

2024.11.27

長期優良住宅の「耐震等級3」を分かりやすく解説|地震保険などの優遇についても

長期優良住宅の「耐震等級3」 を分かりやすく解説

長期優良住宅には「耐震等級」に関する基準が定められています。

耐震等級という言葉は聞いたことがあっても、詳しい内容までは理解できていないという方もいますよね。

 

そこで今回は、長期優良住宅の「耐震等級3」について分かりやすく解説します。

耐震等級3の長期優良住宅を建てるメリットや注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

コラムのポイント

■ 長期優良住宅の認定基準の中には耐震性があり、木造2階建て住宅では耐震等級3が求められます。

■ 耐震等級3の長期優良住宅を建てることで、住まいの耐震性が高まり、地震保険や税の優遇などを受けることが可能です。

■ スムーズに申請を進め、質の高い住まいを建てるためには、長期優良住宅の施工実績が豊富な住宅会社に依頼することをおすすめします。

 

長期優良住宅を建てたい方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、標準仕様の住宅が「認定長期優良住宅+耐震等級3」です。

住まいの性能を向上させる長期優良住宅を建てたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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耐震性は長期優良住宅の認定基準の1つ

長期優良住宅

一戸建ての長期優良住宅には、次の8つの認定基準があります。

 

  1. ①劣化対策
  2. ②耐震性
  3. ③省エネルギー性
  4. ④維持管理の安易性
  5. ⑤住居環境
  6. ⑥住戸面積
  7. ⑦維持保全計画
  8. ⑧災害配慮

 

耐震性に関しても基準があり、地震に対して強い建物を建築しなければ、長期優良住宅の認定を受けることはできません。

今回は、認定基準の1つである「耐震性」について詳しくご紹介します。

 

長期優良住宅で求められる新基準の耐震性について解説

長期優良住宅の耐震性

では、長期優良住宅で求められる耐震性について確認していきましょう。

 

耐震性の認定基準

2024年現在、長期優良住宅では次のような認定基準が定められています。

 

極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化をはかるため、損傷のレベルの低減をはかる。

引用元:長期優良住宅のページ|国土交通省

 

簡単に解説すると、大きな地震が来ても損傷が少なく、修繕やリフォームによって住み続けられる建物を建てることが耐震性の認定基準です。

1度の大地震だけでなく、繰り返しの地震にも耐えられるだけの耐震性が必要になります。

 

長期優良住宅の耐震性に対する、具体的な内容は以下の通りです。

 

・耐震等級(倒壊等防止)等級2の基準(新築住宅)に適合すること。(階数が2以下の木造建築物等で壁量計算による場合にあっては等級3)
・耐震等級(倒壊等防止)等級1の基準(新築住宅)に適合し、かつ安全限界時の層間変形を1/100(木造の場合1/40)以下とすること。
・免震建築物であること。

引用元:長期優良住宅のページ|国土交通省

 

条件によって、耐震等級1・2・3のどれを取得すべきかが異なります。

木造2階建ての戸建て住宅を建築する場合、壁量計算によって耐震等級3の家を設計して認定を受けるケースが多いです。

 

長期優良住宅は2022年に10月に改正

長期優良住宅は2022年10月に改正を行い、耐震性に関しては次のように変更されました。

 

【従来】

壁量計算による基準は耐震等級2または耐震等級3

【2022年10月の改正後】

壁量計算による基準は耐震等級3

 

近年の木造住宅は、省エネルギー性を高めるために断熱材の増量や設備の設置などをするケースが多く、以前の住宅と比べて重量化しています。

そのため、より耐震性を高める必要があるとして、従来よりも厳しい基準が定められました。

 

耐震等級とは

耐震等級

では、先ほどから触れている「耐震等級」について詳しく確認していきましょう。

耐震等級とは、地震に耐えられる建物の強さや損傷の生じにくさを表す等級のことです。

 

耐震等級1・耐震等級2・耐震等級3

耐震等級には1~3があり、数字が大きいほど耐震性能が高いです。

 

  • ・耐震等級1:建築基準法と同レベルの耐震性
  • ・耐震等級2:等級1で想定する地震力の1.25倍の地震力に対する強さ
  • ・耐震等級3:等級1で想定する地震力の1.5倍の地震力に対する強さ

参考:住宅の品質確保の促進等に関する法律|国土交通省

 

耐震等級1で定められている建築基準法レベルの耐震性とは、震度6強から7程度の地震でも倒壊・崩壊せず、震度5強でも損傷を生じない建物のことです。

現在、住宅を建てるなら建築基準法を満たす必要があるため、全ての住宅が最低でも耐震等級1を確保する必要があります。

 

ちなみに、避難所となる学校などの公共施設は耐震等級2、災害の復興拠点になる警察署や消防署は耐震等級3が基準です。

 

▷関連コラム:耐震住宅の基準とは?会社によって性能が違うって本当?

 

耐震等級の計算方法

耐震等級は次のような項目を検討・計算することで、建物の強さを表すことができます。

 

  • ・壁の量やバランス
  • ・床の強度
  • ・構造体自体の強度
  • ・構造体の接合部の強度
  • ・基礎の強度

 

構造躯体のどれかが強いだけではなく、基礎・床・壁などの全体の強度とバランスが大切です。

「壁量計算」や「許容応力度計算」など様々な計算方法があります。

 

耐震等級3相当とは

住宅会社に耐震性について聞くと「耐震等級3相当です」と返答が返ってくるケースもあります。

耐震等級3相当とは、計算上は耐震等級3を取得できる耐震性を持っていますが、実際には認定機関による審査を受けていない住宅のことです。

 

耐震等級3相当の建物は、申請費用などがかからず耐震性を確保できるメリットはあります。

しかし、第三者機関のチェックを受けないため正式に耐震等級3を確保できているという保証はありません。

 

ちなみにでは、耐震等級3相当では長期優良住宅認定を受けることはできないため注意しましょう。

▷関連コラム:『耐震等級3相当』とは?耐震等級3との違いやメリット・デメリット・疑問点まで解説

 

耐震等級3の家を建てたい方へ

私たち“R+house 国松工務店”では、耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅を標準仕様にしております。

認定機関に評価された耐震性の高い家を建てたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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耐震等級3の長期優良住宅を建てるメリット

耐震等級3の長期優良住宅

耐震等級3の長期優良住宅を建てるメリットを確認しましょう。

 

建物の耐震性能が高まる

耐震等級3の建物を建てることで、高い耐震性能を確保することが可能です。

建築基準法の1.5倍の耐震性を確保することで、地震時の倒壊・損傷リスクを低減させることができます。

 

火災保険に付帯する地震保険が割引される

耐震等級3の認定を受けると、地震保険料が50%割引になります。

ちなみに、耐震等級2は30%割引です。

現在は火災保険と併せて地震保険にも加入する方も多いため、地震保険の割引で入居後の負担を減らせるのはうれしいポイントですね。

 

長期優良住宅の優遇が受けられる

耐震等級3の認定を受けて長期優良住宅を建てることで、様々な優遇を受けることができます。

 

  • ・フラット35住宅ローンの金利引き下げ
  • ・住宅ローン控除の限度額を引き上げ
  • ・登録免許税の税額を引き下げ
  • ・不動産取得税の控除額が増加
  • ・固定資産税の減税期間が延長

 

住宅ローン金利や税金に対するものなど、内容は多岐に渡ります。

長期優良住宅を建てると、住んでからの費用負担を軽減することがメリットです。

耐震等級3の長期優良住宅を建てる際の注意点

耐震等級3・長期優良住宅の注意点

耐震等級3の長期優良住宅を建てる際の注意点を確認しましょう。

 

建築費用が高くなることがある

耐震等級3を確保すると、建築費用が高くなることがあります。

なぜなら、建築士の住宅設計・計算・申請書作成などの手間が増えるからです。

また、耐震性能を高めるために標準仕様とは異なる構造を採用する会社の場合は、建築費自体が高くなりますので注意しましょう。

 

申請費用がかかる

耐震等級3を確保した長期優良住宅は、第三者機関による認定が必要なため、申請費用がかかります。

住宅会社にあらかじめ費用を確認し、予算を確保しておくことがポイントです。

 

窓や壁の位置が要望通りにならないことがある

耐震等級3を確保するために、間取りが制限されることがあります。

具体的には、窓の位置や大きさなどが要望通りにならなかったり、不要な箇所に壁が配置されたりするなどです。

構造によって間取りの自由度が異なりますので、住宅会社選びのポイントとして意識してみてくださいね。

 

スケジュールに余裕を持たせる必要がある

耐震等級3の長期優良住宅を建てる場合、計算や申請するのに時間がかかるため、スケジュールに余裕を持たせる必要があります。

第三者機関の審査期間もありますので、通常よりも契約から引き渡しまで時間を要すケースが一般的です。

住宅会社とスケジュールに関する打合せをしっかり行い、納得した上で長期優良住宅の認定を受けましょう。

 

長期優良住宅の施工実績が豊富な会社に依頼する

耐震等級3を確保した長期優良住宅を建てるなら、施工実績が豊富な会社に依頼することをおすすめします。

実績が少ない会社の場合、耐震等級を意識することで暮らしにくい間取りになったり、申請に時間がかかったりするリスクがあるからです。

これまでの申請実績を活かした家づくりをしてくれる、経験豊富な住宅会社に依頼して満足の行く長期優良住宅を建てましょう。

 

長期優良住宅を建てたい方へ

私たち“R+house 国松工務店”は、標準仕様が「認定長期優良住宅+耐震等級3」の住宅です。

住まいの性能を向上させることはもちろん、暮らしやすさやデザインにまでこだわった長期優良住宅を建てたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

▶︎お問い合わせはこちらから

▶︎R+house 国松工務店の9つの価値

 

まとめ

長期優良住宅を建てるなら、耐震等級にこだわった家を建てる必要があります。

耐震等級3の長期優良住宅は、住まいの耐震性が高まるのはもちろんのこと、地震保険や税の優遇制度を受けられる点もメリットです。

長期優良住宅の施工実績が豊富な住宅会社に設計・施工を依頼し、暮らしやすさやデザインにもこだわった地震に強い家を建てましょう。

 

耐震等級3の長期優良住宅を建てたい方はR+houseへご相談を

名古屋市を中心に家づくりをしている“R+house・国松工務店”は、専門建築士による厳しいチェックも実施して、こだわりの高耐震な住まいづくりを行なっています。

私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。

 

技術者集団

高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。

 

高耐震

私たちが手掛ける住宅はすべて認定長期優良住宅+耐震等級3標準仕様。一般的にはあまり考慮されない、重心・剛芯・バランスも重視しています。※耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅です。

 

粘断震工法(オプション)

高層ビルにも用いられている粘断性体を使用。住宅用制震工法により高耐震+超制震を実現します。大規模な地震発生時にも、地震エネルギーを約80%吸収、建物変形量を約1/2に軽減します。

 

超高気密

気密性を示すC値は、R+house標準の1(cm²/m²)以下を大きく上回る高気密を実現。全棟実測試験を行い、C値0.5(cm²/m²)以上の場合は、施工のやり直しを行っています。

 

エネパス住宅

最高峰の断熱材と太陽光発電システム。日々の電気料金の軽減にも貢献します。

 

温度バリアフリー

地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクルを標準装備。温度差のない住環境を実現することで、結露によるカビ・ダニの軽減、冬のヒートショックによる家庭内事故、冷え性・低体温症など、家の温熱環境が身体に与える影響に配慮しています。

 

高環境

床暖房を必要としない施工方法と空気の対流を考えた設計により、ストレスを軽減。大きな吹き抜けを設けることでさらに冷暖房効率が良くなり、エアコン1台で家じゅう高環境が得られます。

 

高濃度水素生活

家族で使用する全ての水に、自然の原理から生まれた最先端技術の「生命の水」を採用。酸化反応を抑制し活性酸素を減少。自然治癒力やデトックス効果を促進します。 高濃度の水素を体内に取り込むことで、悪玉活性酸素を体内から排出し免疫を高めます。健康寿命「健康促進+美+若さ」の追及に役立てていただけます。

 

抗アレルゲン住宅

私たちが扱う住宅はすべて抗アレルゲン仕様。PM2.5、ハウスダスト、花粉、粉塵、煤塵、黄砂、ダニなどを特殊なフィルターで取り除き空気を浄化。さらにイオン化することで、消臭・除菌やカビの撃退へ。家中クリーンな空気環境で、アレルギー軽減へとつなげます。

 

家の長寿命化だけではなく、家族の健康も守れる“R+house”の住宅。

高性能住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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建築家と作る家づくり

 

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名古屋市の“R+house・国松工務店”が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。

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監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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