国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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高気密高断熱住宅
2024.10.23
高気密住宅では「石油ストーブ・ファンヒーターが使えない」と聞いたことはないでしょうか。
一般的な住まいでは問題なく採用できる暖房機器なのに、なぜ高気密住宅では使えないのか疑問に持つ方も多いはずです。
そこで今回は、高気密住宅で石油ストーブは使用NGと言われる理由を解説します。
高気密住宅におすすめな暖房器具もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
■ 建物の隙間を極力減らした高気密住宅では、石油ストーブ・ファンヒーターを使うと壁内結露や一酸化炭素中毒の濃度上昇などのリスクがあります。
■ 高気密住宅と石油ストーブ・ファンヒーターの相性は良くないと言えるため、温水式床暖房やエアコンなどの暖房器具の採用がおすすめです。
私たち“R+house 国松工務店”は、建築家による性能にこだわった住まいをご提案しております。
住まいの快適性を向上させる高気密住宅を建てたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
高気密住宅とは、建物の隙間を可能な限りなくした住宅のことです。
建物に隙間を極力なくすことで外気や熱の出入りを減らし、屋外の温度の影響を受けにくくすることができます。
気密性はC値で表され、数値が小さいほど高気密な住宅です。
▷“R+house・国松工務店”の断熱・気密性能への考え方はコチラ
建物の快適性・省エネ性能を高めたいなら、気密性にこだわることが大切です。
ただし、気密性だけでなく断熱性も高めることで、より冷暖房効率の良い快適な住まいをつくることができます。
「冬暖かく夏涼しい家」を実現するためには、気密性・断熱性のバランスが取れた住宅にすることがポイントです。
気密性・断熱性についてはこちらのコラムも参考にしてみてくださいね。
▷【気密性の高い家】7つのメリット・5つのデメリット│湿度やカビの発生など注意点も解説
▷夏涼しく冬暖かい家を実現する「7つの方法&間取りの工夫」ハウスメーカー選びの注意点も紹介
高気密住宅を扱う住宅会社では、石油ストーブやファンヒーターの使用を避けてほしいと伝えるケースも多いです。
石油ストーブや石油ファンヒーターには、次のような特徴があります。
高気密住宅では石油ストーブ・ファンヒーターが避けられている理由を確認しましょう。
石油ストーブ・ファンヒーターを使うと、壁内結露が発生しやすくなります。
なぜなら、2つの暖房器具の熱源になっている灯油は、燃焼によって水蒸気を発生させるからです。
仮に、1ℓの灯油を燃焼させると、同量の水蒸気が出ると言われています。
室内に大量の水蒸気が発生することで、壁や窓回りなどの表面結露ではなく壁内結露も発生します。
壁内結露よって考えられるリスクは次の通りです。
壁内結露によって、建物の性能が落ちたり、住む人に健康被害をもたらすリスクがあります。
結露は十分な換気によって対策ができますが、高気密住宅では建物の隙間が少ないため換気が追い付かないケースが多いです。
もちろん高気密住宅でも24時間換気によって計画的に空気を入れ替えてられているため、「気密性が優れている家=換気効率が下がる」という意味ではありません。
石油ストーブ・ファンヒーターは、高気密住宅の一般的な換気量では足りないくらいの水蒸気が発生するということです。
その結果、高気密住宅で石油ストーブ・ファンヒーターの使用はやめた方がいいと言われるようになりました。
石油ストーブ・ファンヒーターを高気密住宅で使うと、一酸化炭素中毒のリスクが高まるという理由もあります。
なぜなら、熱源となる石油は空気が必要ですが、酸素が不足して不完全燃焼すると一酸化炭素を発生するからです。
一酸化炭素とは有毒なガスで、濃度が高まると健康被害を引き起こす危険性を持っています。
また、石油ファンヒーターは温めた熱を空気とともに排出するときに、一酸化炭素などの排気ガスも一緒に室内へ放出されます。
一般的な住宅では、24時間換気に加えて建物の隙間から一酸化炭素を排出できるため、問題ないケースが多いです。
しかし、建物の隙間が少ない高気密住宅では換気機能が追い付かず、一酸化炭素の濃度が高まる危険性があるのです。
では、絶対に高気密住宅で石油ストーブ・ファンヒーターを使ってはいけないのでしょうか。
結論からお伝えすると、使用することはできますが24時間換気を稼働させる以外にも、現実的ではない回数の空気の入れ替えが必須です。
空気の入れ替えは次のような方法で行います。
窓や換気扇によって強制的に空気を入れ替えることで、湿気や一酸化炭素を逃がすことは可能です。
しかし、頻繁に窓を開けていると外気が入って来てしまい、中々部屋は温まりません。
換気の度に部屋を暖め直していたら、灯油代がかかって光熱費の支出も増えます。
これらを加味すると、石油ストーブ・ファンヒーターと高気密住宅の相性は良くないと考えることが妥当です。
高気密住宅におすすめな暖房器具をご紹介します。
ストーブやファンヒーターを採用したいなら、屋外へ強制排気する仕組みの「FF式」を推奨します。
FF式ストーブ・ファンヒーターなら、壁に穴をあけて配管を施工して外へ排気する通り道を作るため、室内に水蒸気や一酸化炭素が溜まりにくいです。
配管と器具をつなぐため設置場所が変えられない点や、給油が手間などのデメリットもありますので、暮らしに合う暖房器具なのか検討しましょう。
高気密住宅には、ガスなどで加熱した温水を床下に流す「温水式床暖房」もおすすめです。
温水式床暖房は、燃焼を必要としないためきれいな空気環境を保つことができます。
お湯を一定温度に保ちながら循環させるため、電気式と比べてランニングコストも抑えられる点も魅力です。
一方で、初期費用がかかりやすい点や不凍液交換のメンテナンスが必要などのデメリットもあります。
高気密住宅で多く採用されている暖房器具はエアコンです。
外気温の影響を受けにくい高気密住宅なら、省エネルギーでエアコンを稼働させるだけで快適な室温にできます。
また、アプリで遠隔操作できたり、部屋ごとにエアコンの大きさや機能性などを選択できたりする利便性も魅力です。
さらに、高気密高断熱住宅なら、エアコン1台で家全体の空調をまかなえるケースもあります。
換気や間取りの工夫なども必要なため、詳しくはこちらのコラムをチェックしてみてくださいね。
▷関連コラム:「エアコン1台で家全体を冷暖房」は高気密高断熱住宅がポイント|間取りのコツも解説
エアコンのデメリットとして乾燥が挙げられますが、加湿器を使う以外にも自然素材を取り入れるなどの方法で対策可能です。
無垢の床材なら室内の広範囲に施工することが可能なため、調湿効果が期待できます。
他にも無垢材の板張り天井や珪藻土など、調湿効果を持つ自然素材の内装は多くありますので、併せて検討してみてくださいね。
“R+house 国松工務店”では、「地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクル」の暖房で温度差のない住環境を実現できます。
エアコン1台で建物を冷暖房したいとお考えの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
石油ストーブ・ファンヒーターを使うと、壁内結露や一酸化炭素濃度の上昇などのリスクがあります。
絶対に使ってはいけない器具ではないですが、使用する場合は1時間に数回程度、窓を開けて換気するなどの対策が必要です。
効率的に暖房することを考えると、高気密住宅で石油ストーブ・ファンヒーターを使うことは好ましくないと言えます。
高気密住宅に適した空調設備を選び、ご家族が快適で健康に暮らせる住まいを建てましょう。
“R+house・国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネにこだわった快適な住まいづくりを行なっています。
私たちが自信を持ってご提供するのは、ずばり“9つのVALUE”。
高層建築から土木工事まで、幅広い施工経験を持つベテラン技術者です。専門性と独自性を高め、高機能・高性能住宅をご提案していきます。
私たちが手掛ける住宅はすべて認定長期優良住宅+耐震等級3標準仕様。一般的にはあまり考慮されない、重心・剛芯・バランスも重視しています。※耐震等級3相当・同等ではなく「適合証明書」を取得した認定住宅です。
高層ビルにも用いられている粘断性体を使用。住宅用制震工法により高耐震+超制震を実現します。大規模な地震発生時にも、地震エネルギーを約80%吸収、建物変形量を約1/2に軽減します。
気密性を示すC値は、R+house標準の1(cm²/m²)以下を大きく上回る高気密を実現。全棟実測試験を行い、C値0.5(cm²/m²)以上の場合は、施工のやり直しを行っています。
最高峰の断熱材と太陽光発電システム。日々の電気料金の軽減にも貢献します。
地中熱利用全熱交換器型循環システム+エアーサイクルを標準装備。温度差のない住環境を実現することで、結露によるカビ・ダニの軽減、冬のヒートショックによる家庭内事故、冷え性・低体温症など、家の温熱環境が身体に与える影響に配慮しています。
床暖房を必要としない施工方法と空気の対流を考えた設計により、ストレスを軽減。大きな吹き抜けを設けることでさらに冷暖房効率が良くなり、エアコン1台で家じゅう高環境が得られます。
家族で使用する全ての水に、自然の原理から生まれた最先端技術の「生命の水」を採用。酸化反応を抑制し活性酸素を減少。自然治癒力やデトックス効果を促進します。 高濃度の水素を体内に取り込むことで、悪玉活性酸素を体内から排出し免疫を高めます。健康寿命「健康促進+美+若さ」の追及に役立てていただけます。
私たちが扱う住宅はすべて抗アレルゲン仕様。PM2.5、ハウスダスト、花粉、粉塵、煤塵、黄砂、ダニなどを特殊なフィルターで取り除き空気を浄化。さらにイオン化することで、消臭・除菌やカビの撃退へ。家中クリーンな空気環境で、アレルギー軽減へとつなげます。
家の長寿命化だけではなく、家族の健康も守れる“R+house”の住宅。
高性能住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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名古屋市の“R+house・国松工務店”が主体となり、普通の注文住宅と同じような手順・予算で建築家との家づくりをサポートします。
モデルハウス見学や勉強会を随時開催していますので、お近くの方はぜひお気軽にご活用ください。