国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
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高気密高断熱住宅 家づくり
2023.3.10
普段は目につかないため、なかなか劣化に対する意識が向きにくいのが「床下」です。
しかし、床下には家の荷重を支える基礎・土台があり、それらの劣化は耐震性にも影響してしまいます。
劣化を防ぐために重要なのが、「床下換気」です。
そこで、今回は「床下換気」の重要性や方法、最近増えている高気密高断熱住宅の場合の注意点について解説します。
これからマイホーム計画を始める方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
■「床下換気」は、家の寿命を左右する要素であり、住宅の構造や性能に合わせて正しい方法を選ばなくてはいけません。
■高気密高断熱住宅においては、断熱性を損ねない換気方法と組み合わせる必要があります。
■“国松工務店”が「温度と空気のデザイン」をコンセプトに、快適な家づくりをご提案いたします。
目次
家の荷重を支える基礎や土台は、耐震性の“要”と言える重要な部分です。
そのため、それらの劣化については最新の注意が必要となります。
近年、ベタ基礎(一面にコンクリートを打つ工法)が普及したこともあり、土壌からの湿気による土台など木部への影響を防げるようになりました。
しかし、一方で家の断熱性が高まり夏場は地熱から伝わる冷気と床下温度の差によって、結露が発生してしまうケースが多発したのです。
結露によって床下の湿度が上がれば、構造部のシロアリ被害や腐朽を招きかねません。
普段目につかない場所が知らぬ間に劣化していけば、気がついた時には深刻な状態になってしまう可能性もあるのです。
そこで改めて重要視されたのが「床下換気」です。
床下の湿気を外部に排出することで、結露のリスクや構造体の劣化リスクを軽減できます。
古くから日本の木造住宅には、基礎にガラリなどの換気口が取り付けられてきましたが、それ以外にも換気確保や除湿を進める工法が生み出されました。
どうしても見える部分の性能や劣化対策に目が向きがちですが、床下換気は家の根幹を支える要素であることは間違いありません。
実際に、「長期優良住宅」の認定を受ける場合も、劣化対策として「床下の防湿及び換気措置」が認定の必須条件とされています。(参考:国土交通省|長期優良住宅認定制度の技術基準の概要について)
“長寿命化”を目指すなら、ぜひ床下換気についてもじっくり考えてみてください。
建築基準法において換気への規定はあるものの、床下換気という直接的な表記はありません。
ただし、建築基準法施行令では、床下の湿気対策についての規定があります。
(居室の床の高さ及び防湿方法)
第22条 最下階の居室の床が木造である場合における床の高さ及び防湿方法は、次の各号に定めるところによらなければならない。ただし、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合及び当該最下階の居室の床の構造が、地面から発生する水蒸気によつて腐食しないものとして、国土交通大臣の認定を受けたものである場合においては、この限りでない。
一 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで45cm以上とすること。二 外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300㎠以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。(引用:建築施行令)
ちなみに、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称:品確法)」の中にも、同様の規定が盛り込まれています。
では、床下の空気を循環させ、湿気を逃すためにはどのような方法を取ればよいのでしょうか?
また、こもった湿気を取り除く方法はあるのでしょうか?
主な方法について、詳しく見ていきましょう。
(引用:ナスタ)
昔の住宅に多く採用されていた方法で、ガラリから自然排気・自然給気をすることで、床下の湿気を外に逃がします。
主に、床下の土壌がそのまま現れている布基礎(地面に逆T字型にコンクリートを打ち込む工法)の住宅に用いますが、角部分の換気が不十分になったり、基礎に換気口の穴を開けるため、そこからひび割れを起こして基礎耐力が弱くなってしまうなどの問題点が気になります。
また、外部の湿度が高いと床下の湿度も下がりませんし、強制的に排気できるわけでもないため、最近はあまり使われません。
(引用:フクビ)
最近主流の方法で、基礎コンクリートの上端と土台の間に設置する硬質樹脂製のパーツです。
連続した通気口となるため、換気ムラができにくく、床下換気口のように基礎に穴を開けないため、耐震性にも影響しません。
また、基礎のコンクリートから上がってくる水分を土台が吸い取ってしまうリスクも防げる点も重要なポイントです。
(引用:三菱電機)
既存住宅のリフォームや新築住宅への導入事例が増えているのが「床下換気扇」です。
強制的に床下の空気を排出するため、高い換気効果を得られます。
屋外の湿度をセンサーが検知する自動コントロール式なので、雨天や曇天など屋外が高湿度の場合は運転を止め、湿度の比較的低い日中だけ自動運転するものがほとんどです。
そのため、電気代もさほどかからず、床下の空気環境を良好に保つことができます。
(引用:三菱電機)
床下換気をした上でさらに除湿性能を高めるのもおすすめです。
土壌の現れている布基礎の住宅ですと、床下全面に防湿シートや除湿剤を敷き込む方法が有効です。
最近では、木炭性の除湿剤も注目されています。
土壌から上がってくる湿気をシャットダウンできる布基礎の住宅ですと大きな効果は得られませんので、比較的新しい住宅には、やはり強制力のある床下換気扇がおすすめです。
地表から伝わる冷気の影響を室内に伝えないために用いられるのが基礎断熱です。
床下空間も室内空間と捉え、基礎コンクリートの内外を断熱材で覆います。
基礎断熱を施工した場合ですと、床下の換気量を多くすればするほど、断熱性が下がってしまうため注意が必要です。
床下の気温が室温と近い状態になるため、外気を取り入れて換気するのではなく、室内の空気を循環させる方法をとらなくてはいけません。
室内に通じるように床に換気口を設け、床下換気扇で室内へ強制給排気したり、ダクトで繋いで熱損失を防ぐ方法が一般的です。
このように、最近の高気密高断熱住宅の場合は、今まで当たり前だった床下換気の方法では性能を損ねてしまう可能性があります。
そのため、十分な知識と実績のある会社へ相談することが重要です。
床下換気について調べていると「寒い」というキーワードを見かけます。
これは、築年数が古く断熱性が新築住宅よりも劣っている場合、どうしても換気によって床下の空気が外気温と近い状態になり、冬場は足元が冷えてしまうことが原因です。
最近の高気密高断熱住宅では、基礎断熱もしくは床断熱されているため、床下換気によって寒さを感じることはありません。
足元の寒さを解決するためには、床の断熱リフォームをするのがおすすめです。
床下から断熱材を取り付けます。
ただし、結露が起こらぬよう、きちんと防湿処理をすることがポイント。
断熱リフォームを検討する際も、高気密高断熱住宅の施工実績が豊富な会社へ相談してください。
“国松工務店”は、名古屋市を中心に、長年「温度と空気をデザインする」をコンセプトに掲げ、省エネ性の高い住まいづくりを行なっています。
私たちの手がける住まいの特徴はずばり“3つのPASS”。
〈ENEPASS エネパス〉
温度を安定させる「ホールハウス断熱」と、空気を循環させる「地中熱利用型換気システム」を合わせて、家の中を快適な温度の空気で満たします。
〈SICKPASS シックパス〉
従来の壁面や天井からの排気ではなく、床面排気にすることで、ハウスダストの飛散を防ぎ、効率良く室内から取り除きます。
また、高性能フィルターを備えた地中熱利用換気システムを導入し、外気からのアレルギー物質を99%除去した清潔な空気環境と、快適な温度環境を両立。
健康的で居心地の良い住まいを実現できます。
〈YENPASS エンパス〉
高断熱性能に加えて「オール電化」を採用し、光熱費を節約できます。
大容量、高性能、長期寿命・保証のソーラー発電と蓄電池で、節約と合わせて売電利益を生むことも期待できるでしょう。
“使う電気<創る電気”を目指した住まいをご提供いたします。
※ソーラー関連設備は標準仕様には含まれません。
愛知県で省エネ住宅の建設をご検討中の方は、ぜひお気軽に“国松工務店”までご相談ください。
床下換気は家の寿命を左右する重要な項目です。
方法次第では十分に床下の湿気を逃がせずに、シロアリ被害や木材腐朽を引き起こしてしまいます。
特に、最近増えている高気密高断熱においては、断熱性を損なわない方法を採用しなくてはいけません。
住宅の性能に見合う換気システムを導入したい場合にポイントとなるのが、「経験と知識のある工務店に相談すること」。
私たち“国松工務店”は、今まで多くの高気密高断熱住宅を手がけてきたという実績があります。
愛知県で高気密高断熱住宅建設をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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