国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部
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玄関
2022.3.24
注文住宅の新築で気になるところは多くありますが、その中のひとつは「玄関」ではないでしょうか。
玄関はお客さんを招き入れる際に最初に見てもらう場所で、おしゃれに気を使います。
同時に、家族が毎日出入りするため、段差の高さや玄関の幅が使い勝手に直結します。
さらに、靴や傘など外で使用するものから、外に出ていくときに持っていくカバンなど、あらゆるものが通過するため収納も大事な要素です。
おしゃれさと実用性を充実させるために、施主にとっても設計者にとっても大事な場所といえそうです。
今回は、この大事な玄関をおしゃれに仕上げることに成功した事例を5つ紹介します。
事例を見ながら成功するコツも解説するので、最後まで見て参考にしてみてくださいね。
目次
最初に紹介する半田市の注文住宅は、床は白系のタイルで、壁や柱は白の壁紙・塗装で仕上げているシンプルな玄関です。
奥行きを長くとっているので、十分に収納を設けられ、収納の下部にも多くの靴を置けそうです。
幅も十分にあるので、ディスプレイも兼ねて自転車を置くことも可能です。
特徴的なのは「すりガラスの使い方」です。
一般的に、室内を見せたい場合はガラスを透明に、見せたくない場合は全面をすりガラスにします。
一方で、本事例では人の目線に当たる部分のみすりガラスにして、上部の階段・吹き抜け部分にだけ透明にしています。
結果、リビング側への視線は隠しつつ光を取り込み、さらに視線を上部に抜くことで開放感を演出しています。
ガラスの扱いひとつで印象が変わる事例といえるでしょう。
靴箱の上に「ディスプレイ用の空間を確保」している点も注目です。
収納を重視する場合は、天井まで届くよう設計することが多いですが、本事例では圧迫感が生じることを避け、季節の小物や絵画を飾れるよう配慮しています。
天井からの吊り下げも可能なようピクチャーレールも設置しているので、気軽に位置や高さを調節できるのも強みです。
照明が当たる位置も調節されている点にもこだわりを感じます。
続いては2方向に出入りでき、奥側にはリビングを通過して2階に到達するおしゃれな階段が印象的な玄関です。
本事例も、リビングやキッチンが玄関から直接見えないよう壁を配置しているのが印象的です。
壁とともに「上がり框を斜めに」配置しているのも特徴的です。
玄関を斜めに配置すると奥行きが生まれ、空間に広がりが感じられます。
壁面にタイルを使用するとともに、天井から壁面を照らす間接照明を用いているので、視線が床から壁、天井方向へと導かれて飾り棚に到達する視線誘導も巧みです。
裏側に回ると分かりますが、大理石調の石材内部にはストーブの配管が敷設されており、全体がひとつの蓄熱体になっています。
玄関から侵入する冷気を温める役割も持っており、玄関とLDKの視線を切る役割を演じながら温熱対策も行える万能選手として石材の壁は機能しています。
ひとつの部材が多くの機能を兼任するとスペースの有効活用にもつながるので、参考にしたい事例です。
港区の本事例も、最初に紹介した半田市の事例と似た、シンプルな色使いの玄関です。
照明も小さめのものをひとつだけ設置しており、ほの暗さが高級感を引き出します。
この玄関の一番の特徴は「色を絞っている」ことです。
白を基調にするとともに、床面や巾木(タイルと壁の間を埋める木材)、上がり框の色を深みのあるウォールナット色でまとめています。
加えて照明の明るさを絞っているので、落ち着きを醸し高級感の演出に成功しています。
ウォークインクローゼットに至る引き戸も特注で、壁面と高さを揃え、塗装色も同色にする徹底具合がおしゃれさを引き出しています。
左側に設置した「高さレベルを変えた飾り棚」もおしゃれさの演出に一役買っています。
ここまで紹介した事例全てで飾り棚が出てきていますが、こういった遊び心や物を飾る場所を確保すると、単一な空間になりづらく、おしゃれさを演出できます。
特に、人の目線より高い位置に飾り棚を置くと、つる植物を垂らすなど変化に富んだインテリアを設けられるので一考してみましょう。
テイストが変わって、複数の素材を組み合わせたのは刈谷市の注文住宅です。
玄関に入ってすぐにリビング・ダイニングにアクセスでき、帰宅したときから家族の温もりを感じられます。
本事例は床面のタイル、靴箱の塗装面、姿見、天井と目隠しのウォールナット色、そしてLDKの明るめの無垢床と「複数の色や素材を上手に溶け込ませて」います。
一般的に、おしゃれなインテリアの多くは使用する色を少なくして空間に統一性をもたせます。使う色が多くなると乱雑な印象を受けるからです。
一方で本事例は乱れた印象を受けません。
理由として考えられるのは、写真の下部及び右側に白を、天井と左側に木目を、それぞれ配置することで、同系色でまとめていることです。
複数の色を使用しても、適切にまとめてあげれば乱れた印象を受けないことが分かる事例です。
おしゃれさに加えて、実用性にも配慮しています。
天袋まで含めて十分な収納力を確保していて、飾りを置ける場所も設けています。
姿見は、タイル部分に立てば靴を履いた状態が、木材部分に立てば靴を脱いだ状態の全身のコーディネートをチェックできます。
姿見を別途置くスペースも不要となるので、高い実用性を発揮することが想像できます。
最後に紹介する刈谷市の注文住宅は、視線の切り方にこだわりを感じさせます。
また、本事例も照明の明るさを絞り、意図的に明闇を発生させて高級感を演出している点にも注目です。
目線の切り方の巧みさ、ひとつめは写真右側「低めの位置に取り付けられた窓」です。
この窓のおかげで優しい自然光を取り込むことに成功しています。
また、高さを抑えて隣家からの目線を切ることもできています。
自然光を取り込みたい一方で視線を切りたいジレンマは、建築計画のあらゆる場所で出てきます。その一つの解といえるでしょう。
視線の切り取りはシューズクローゼットにも見られます。
全体をオープンにする手もありましたが、手前に壁を設けることで「お客さんに見られたくない物を隠せて」います。
靴のお手入れ用品や空気入れといった生活感を感じさせ、おしゃさを損なうものを上手に収納できるようになっているのです。
逆に、見える部分には整然と靴を並べることで見せる収納にもなり、見せる/隠すを上手にコントロールできそうです。
おしゃれな新築の玄関実例を5つ紹介しました。
どの事例にも共通しているのは、色や配置に細かいところまでこだわった点です。
小さなところまでこだわった注文住宅を建築するには、実際の事例を多く見るのが一番です。
たくさんの事例を見て、おしゃれな玄関を実現してくださいね。
なお、弊社モデルハウスはご予約頂くことで実際に見て、触れることができます。
おしゃれな玄関の事例を見てみたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
R+house 名古屋西・緑・東海店 / 株式会社国松工務店では、「建築家とつくる家づくり」を掲げて、おしゃれで高性能な家を手ごろな値段で提供しています。
愛知県で新築を検討している人は、ぜひ一度家づくりの相談に来てみてください。