家づくりコラム

家づくり

2022.3.17

新築間取りの『成功』と『失敗』を学ぼう!│改善案も提案【大府市で建築家と家を建てる】

深みのある色の木材が印象的なリビング

→施工事例:日進市の家

「新築で間取りを検討しているけど、どんな風に考えればよいか分からない…」

本記事はこういった人に向けて間取りの考え方を発信しています。
新築の間取りを成功に導くコツは「成功」した事例を学ぶこと、「失敗」した事例を知り対策を立てることです。

多くの人にとって初めての家づくり、経験のないことを成功に導くためには過去の例を学ぶのが一番です。
一緒に事例を研究して、満足いく家づくりにしましょう!

コラムのポイント
・新築の間取りを「成功させるコツ」がわかる
・新築の間取りが「失敗する理由」がわかる
・「失敗を成功にするコツ」がわかる

新築の間取りを『成功』させるコツ

利便性と開放感を両立させた間取り

→施工事例:守山区の家

最初に、新築の間取りを「成功」させるコツを学びましょう。

満足いく家づくりに求められるのは想像力と先読み力です。
この選択をしたら、結果的にどうなるのか?常に考えながら間取りを確定させていきましょう。

生活のイメージを持っておく

ひとつめのコツは「理想とする生活のイメージ」を明確に持っておくことです。

太陽の光が差し込む明るい家を想像していたのに、完成後入居してリビングが暗ければ後悔につながります。
計画の初期段階では「明るい家」を理想としていたのに、収納を多く取りたい、南側にお風呂場を設けてよく乾く水回りにしたい、など設計する中で他の要望を叶えるために方向性が変わるのはよくある話です。

最も大切にしたい暮らし方は?どんな生活が理想なの?この問いに明確に答えられるよう、また設計の中でブレていかないよう気をつけましょう。

採光と通風に配慮する

ふたつめのコツは「採光と通風」への配慮です。

満足いく間取りを達成できている家の多くは、光や風を行き渡らせる方法を考えています。
光や風が入らない空間が生まれてしまうと、空気が淀んでしまいカビやダニなどの発生原因となってしまいます。

機械的な換気と窓を開ける自然換気を併用して、家の各所に光と風が行き渡るように配慮した設計を実現しましょう。

家具・家電の配置も考えておく

最後のコツは「家具・家電の配置を考えておく」ことです。

間取りを考えている段階では部屋の形に意識を向けてしまい、どんな家具を置くのか、どんな家電を購入するのかを考えづらいものです。

一方で、家が完成してから家具・家電を購入すると弊害が生じることがあります。
例えば、ドラム式の大型洗濯乾燥機を導入しようとしても、脱衣所までの通路が狭く、通過できずに導入できない場合があります。
他にも、全自動の掃除機を導入する場合に、設計段階で階段の下に専用スペース及びコンセントを設けておけば、動いていない場合に目立たないよう収納もできるでしょう。

家具についても、気に入ったソファが見つかったのに、すでに決定している間取りに配置すると部屋が狭くなるなど問題は生じやすいものです。

設計の段階で家具・家電を選択しておくことも、間取りを考えるうえで重要な考え方です。

新築の間取りが『失敗』する理由

新築の間取りを失敗してしまい落ち込んでいる人

成功するコツを確認したうえで、つぎに「失敗」する場合も見てみましょう。

①収納が不十分・形状が悪い

多くの記事・建築雑誌で語られることですが「収納が不十分」だと後悔を感じます。
部屋をおしゃれに飾ったとしても、収納が不十分であれば生活用品が机や床に出てきてしまい、生活感が出ておしゃれに感じられないでしょう。

さらに「収納の形状」で不満を感じることもあります。
例えば本棚を作るとき、小説を収納する場合と雑誌を収納する場合とで必要とする幅・奥行きは変わります。
収納したいものに対して、造作した収納の形状が合っていなければ「失敗した…」と感じられるでしょう。

②外部からの視線を考えない

「外部からの視線を想像できない」場合も失敗につながります。

実際に暮らし始めるまで分かりづらいものですが、道路を通行する人や車からの視線は感じやすいものです。
ダイニングやリビング、生活する中で多くの時間を過ごす場所で視線を感じてしまっては十分にくつろげません。

③家事動線が長い

「家事動線の長さ」も間取りの失敗を感じやすい点です。

洗濯機から干し場までの距離が長ければ、日々の洗濯の負担が大きく感じられます。
生活感が出ることから2階に掃除機置き場を配置すると、ちょっとした掃除もしづらくなるでしょう。

毎日継続して行う動作に不満を感じると、段々家事が辛くなり後悔につながります。

新築の間取り『失敗』を『成功』に変えるために

十分に採光のとれる広々としたリビング

→施工事例:東海市の家

ここからは、先述した「失敗」を成功に変えるための方法を見てみましょう。
後悔を感じやすいポイントを把握して、意識して失敗を避ければ、家づくりが満足に終わる可能性は上がるはずです。
3つのポイントを見てみましょう。

①収納 → 設計段階で十分に確保・細かく配置

収納は「設計段階で+α確保し、こまめに配置する」ことを意識しましょう。
現在持っている物をリストアップして収納量を決定することが一般的な考え方ですが、さらに多めの収納を意識すると適切な収納量を確保できます。

子供が生まれてから、さらに成長すると学用品を始めとする多くの収納したい物が出現します。
さらに子供の書いた絵など捨てづらいものも出るので、どうしても収納があふれがちになります。
“多いかな…”という程度まで収納を増やしても後悔することは少ないでしょう。

「こまめな配置」も意識するべき事項です。
納戸など大きな収納を1箇所設けても、必要になるたびに何度も取りにに行くのは手間です。
結局リビングのまわりに物が出ることになるので、収納は部屋ごとに設けることをおすすめします。
収納するものの種類もライフステージごとに変化するので、可動棚の採用など、可変式の収納を設けておくと便利です。

②視線 → 土地環境を意識して設計

「視線への対策」は土地環境を意識した設計が欠かせません。

設計者も意識して設計を行いますが、視線への意識は個々人で異なるものなので、あなたがどう感じるかを想像して視線が気になる場合は設計者と対策を考えましょう。

対策のとり方は、リビングやダイニングなど間取りだけではなく、ソファの配置方向の変更や目隠しの設置など、複数の考え方があるので視線を排除する方法を検討しましょう。

③家事動線 → 水回りを集める

家事動線を短くすることを検討するときは「水回りを集中」させることを考えて。

家事設備が充実している現代では、複数の家事を並行して行えます。

洗濯機を回しながら食洗機を動かし、並行してお風呂の準備を行うことも可能です。
水回りを集中させれば、各家電の稼働状況が分かり、効率的に家事を完了できます。

配管が集中することで給排水工事の手間が小さくなり、工事費用の削減も期待できます。

さらに、洗濯物の乾燥場所や、乾燥後の収納場所を近くに設けると動線をさらに短くでき、効率的に家事ができるでしょう。

まとめ│新築間取りの成功は事例研究から

LDKと階段が隣接しコミュニケーションが生まれる間取り

→施工事例:中川区の家

新築の間取りを考えるうえで大事な「成功事例」「失敗事例」を確認し、間取りに活かすコツを紹介しました。

事例の研究は間取りを成功に導くための大事な手法です。
たくさんの事例を見て、あなたの理想の間取りに活かしましょう。

 

R+house 名古屋西・緑・東海店 / 株式会社国松工務店では、「建築家とつくる家づくり」を掲げて、おしゃれで高性能な家を手ごろな値段で提供しています。

愛知県で新築を検討している人は、ぜひ一度家づくりの相談に来てみてください。

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監修者情報

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】編集部

国松工務店【R+house 名古屋西・緑・東海】では、「家族の数だけ住まい方がある」という考えのもと、施主さんの趣味や価値観、生活スタイル、将来のライフブランまでをヒアリング。未来を見据えた理想の暮らしを提案するため、建築家が土地の環境を確認したうえで設計しています。
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